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Gait Solutionを使う意味とは?

歩行の力学的パラダイムについて

①踵接地時に進行方向への運動エネルギーが最大になる

②立脚相前半までの間に、運動エネルギーは徐々に失われ、身体重心が上昇することにより位置エネルギーに変換される。

③立脚期の中間地点で位置エネルギーは頂点に達し、後半に入ると身体重心の低下に伴って、位置エネルギーが徐々に失われ、運動エネルギーに変換される。

Gait Solutionは油圧機構による底屈制動機能により、踵接地から荷重応答期にかけて背屈モーメントを発揮する。

この時期の背屈モーメントは下腿を前方に引き出し、膝・股関節伸展に伴いCOGが上昇し、②にあたる運動エネルギーから位置エネルギーへの変換を助長する。

さらに立脚期前半にCOGが上昇するため、立脚相後半に③にあたる位置エネルギーから運動エネルギーへの変換がおこり、結果的にアンクルロッカーが改善される。

参考文献 油圧制動短下肢装具Gait Solutionの継続使用による脳血管障害片麻痺患者の歩容変化 春名弘一 他 理学療法科学 2011

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