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松葉杖の基本的な使い方

1.松葉杖の合わせ方

・腋窩前縁から靴底までの長さ+5cm

・腋窩前縁から靴底の外15cm、前方15cmまでの長さ

・腋窩から2横指下を目安

・肘30°屈曲位



2.荷重量

歩行          免荷量

両松葉杖        2/3

Toe Touch        4/5

片松葉         1/3

T字杖          1/4


3.歩行のコツ・注意点

・指に力を入れるのではなく母指球に体重を乗せ、肘を伸展させる。

・重心は上方ではなく、前方に持っていくようこころがける。


4.両松葉杖の歩行~免荷の場合~

・2動作の歩行となる

・松葉杖を先に出し、次いで健側を前方へステップさせる。

・まずは平行棒内歩行から始めるとよい


5.両松葉杖の歩行~部分荷重の場合~

・3動作の場合、両上肢・患側・健側の順で振り出す

・2動作の場合、両上肢と患側・健側の順で振り出す

・体重計を数mごとに置き、荷重量を確認する


6.片松葉杖の歩行

・健側上肢で杖を把持する

・3動作の場合、健側上肢、患側、健側の順で振り出す

・2動作の場合、健側上肢と患側、健側の順で振り出す

・まずは3動作から始めるのが妥当


7.段差

両松葉杖・免荷の場合

・昇段    健側、両松葉杖の順で振り出す

・降段    両松葉杖、健側の順で振り出す

※常に松葉杖が下にある状態!



両松葉杖・部分荷重の場合

・昇段   健側、両松葉杖、患側の順で振り出す

・降段   両松葉杖、患側、健側の順で振り出す

※通常の歩行とは異なる!


片松葉杖・部分荷重の場合

・昇段   健側、松葉杖、患側の順で振り出す

・降段   松葉杖、患側、健側の順で振り出す


8.床上動作

・松葉杖を床や壁に置く

・患側を後方に引き、荷重がかからないように浮かせる

・健側のみで支持し、膝をゆっくり屈曲し高這い姿勢をとる

・健側の膝をつき、長座位となる


9.立ち上がり、着座

2本の松葉杖を揃えて、患側上肢にて持ち動作を行う


10.転倒時の転び方

万が一転倒しそうになったときは、両松葉杖をすぐに離し、両手を床につく

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