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膝に負担をかけずに筋肉を鍛えよう~ハーフシッティングスクワットの巻~
片側の臀部を着座して前後に開脚した姿勢(ハーフシッティング)から膝関節を屈伸させずに体幹を前傾させて下肢筋に負荷を与える運動(ハーフシッティングエクササイズ:以下HSE)がある。鍛えるのは前脚。
立位のスクワットに比較して、座位で膝関節の運動が無いため、力学的負荷は小さい一方、質量の多い体幹の運動を負荷に用いるため、下肢の活動量は高まる。
HSEの肢位は、股関節が膝関節よりも上方に位置するように臀部を着座させ、前脚は下腿前傾位で足底前面を接地させる。
後脚は中足趾節関節伸展位で足趾を接地させる。
運動開始後は右下肢への荷重が体重の50%になるまで体幹を前傾させ、静止した後、開始肢位に戻る。
HSEは通常のスクワット動作より、膝関節伸展モーメントは小さいが、内側広筋と半腱様筋の筋活動が有意に高まる。
前額面では通常スクワット動作より膝関節内反モーメントが有意に小さくなる。(内反ストレスを抑制できる)
Half sittingでの体幹前傾による下肢筋力トレーニングの運動力学的および筋電図学的検証 多田周平 他 理学療法学第46巻第4号
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