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維持期で歩容を改善する!

正常歩行は倒立振子運動が形成されている。

倒立振子を転がすための機能としてロッカー機能が重要となる。

Heel Rocker:前脛骨筋の遠心性収縮

Ankle Rocker:ヒラメ筋の遠心性収縮

Forefoot Rocker:ヒラメ筋の求心性収縮


維持期脳卒中患者の歩行の特徴として

麻痺側下肢の足関節機能の低下

非麻痺側下肢の荷重を優位にした代償に基づく歩行パターンを形成


この歩容改善には前脛骨筋や下腿三頭筋など下腿へのアプローチが有効


治療提示

backward step

開始姿勢は麻痺側下肢後方ステップ肢位

①腓腹筋を上方に把持し、前足部(母趾側)へ体重が移動するよう誘導

②麻痺側腓腹筋の筋腹を上方に維持し、股関節・膝関節伸展、足関節背屈方向に運動し接踵を促す

③ ①↔②を繰り返し麻痺側足底への感覚入力を促進し腓腹筋や前脛骨筋の活動を高める

この麻痺側足部機能改善が、非麻痺側代償パターン軽減や歩行速度改善につながるとされている。

参考文献 維持期の歩容改善 西羅陽子 他 枚方市理学療法士協会 脳卒中勉強会資料

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