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脳卒中

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2021年6月の記事一覧

プッシャー、、ではない??

プッシャー、、ではない??

姿勢制御障害をきたすプッシャーと似た症候

・傾斜現象

支持が無いと麻痺側に傾斜し倒れ込む現象。バランスを失うことは意識している。健側上肢で手すりを掴めば保持できる。

・視床性失立症

視床後外側損傷の分析。座位または立位で麻痺側へ転倒する。運動麻痺は無いもしくは軽度の症例。

プッシャーの場合は腹臥位や傾斜した座面での座位保持練習も効果的。

観察的な歩行評価について

観察的な歩行評価について

①TGS

高齢者やパーキンソン病患者

10項目

②RVGA

中枢神経疾患患者

20項目

③G.A.I.T

中枢神経疾患患者

31項目

④WGS

脳卒中片麻痺患者

14項目

どうして麻痺側に荷重をかけるのか?

どうして麻痺側に荷重をかけるのか?

皮質脊髄路は延髄で交叉する



皮質網様体路、前庭脊髄路は同側、両側支配である。

つまり、麻痺側の皮質網様体路は残存している。

末梢の巧緻的な動きは皮質脊髄路が担い、

肩、股関節、体幹等の身体中心部は皮質網様体路が担う。

荷重によって抗重力筋を(勝手に)収縮させることで、同側、両側支配の神経路を促通し、動作を組み立てていくためである。

脳卒中予後予測?!

脳卒中予後予測?!

NIHSS 最重症42点

前頭葉、後頭葉、頭頂葉は発症時NIHSS 8点以下

後頭葉、小脳、脳幹は発症時NIHSS 5点以下

は予後良好

FIM 発症後2週間のFIM運動項目50点以上

は歩行予後良好

福井の予後予測

実用手(ステージⅥ)に達するには発症直後にⅢ~Ⅳレベルが保たれている、もしくは発症後1~3カ月で上肢、手指がともにステージⅤに入る。

補助手以上に到達するには発症4カ

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上肢のプレーシング課題!

上肢のプレーシング課題!

空間を移動させた身体部位が支持基底面を外れると肢位を保持しようとより全身的な筋活動が要求される。

背臥位で肩を屈曲方向へプレーシングすると、大胸筋や前鋸筋、三角筋前部線維の筋活動が高まる。

背臥位で三角筋前部線維や前鋸筋の筋活動を高めるのは屈曲0°~60°で60°~120°ではほとんど活動しない。

そのため初期ではプレースしやすい90°から始め、徐々に角度をさげていく。

側臥位で屈曲方向で

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脳画像の違い 超絶簡単 自分メモ用

脳画像の違い 超絶簡単 自分メモ用

・拡散強調画像(DWI)

脳梗塞が白く写る。 灰白質が白く写るのは正常。

・T2強調画像

水、脳梗塞が白く写る。

・FLAIR

T2と同じ原理。

・T1強調画像

水、脳梗塞が黒く写る。

・T2スター

脳出血が白く写る。

・CT

新しい脳出血が白く写る。時間のたった脳梗塞が黒く写る。