「メンズファッション本」ってどれ選べばいいの? 著者が答えてみた!
11月14日、僕の新しい本が出版されました。
その名も「服が、めんどい」
なんともセンセーショナルなタイトルでしょう!
売り場でもかなり目立っています。
時を同じくして、この本と同じような「メンズファッション本」がたくさん出版されました。なんという偶然でしょうか・・・
僕の永遠のライバル「MBさん」
メンズファッション界の重鎮「干場義雅さん」
ユーチューバーとして大活躍の「げんじさん」(※11月30日発売)
同時期に出版が重なりました。
おもしろいもんですよね。こういう偶然って、やっぱりある。
同じ”メンズファッション”というテーマであっても、著者が変われば主張も大きく変わります。
僕からするとそれはとても素晴らしいことだと思うんですよね。本来正解のないファッションに様々な方向性があるということは、とても豊かなことだと思っています。
でも読み手のみなさんからすると、「色々と出てるけど、何を選べばいいのか分からん・・・」というのが本音だと思うんですよね。
そこで今回はメンズファッション本のそれぞれの特徴について、著者目線で解説してみようかなと思っています。
対象年齢層がビミョーにずれている
まず理解しておくと良いのが、それぞれの著書によって、対象となる年齢が微妙に異なることです。
「年齢」という軸でそれぞれの著者を見てみましょう
MBさん:20〜30代
干場さん:40〜50代
大山 旬:30〜40代
ざっくり表現すると、メインとなる年代層はこんな感じでしょうか。もちろん多少の前後はありますが。それぞれ被りつつも、微妙に対象年齢がズレているのが興味深いですね。
45歳の男性がMBさんの本を読んでも、なかなか着こなしを取り入れるのは難しいだろうなと思いますし、28歳の男性が干場さんとか、僕の本を読んでもきっとしっくり来ないだろな〜と思うんですよね。
年代によって「正解の形」は変わるんですよね。またトレンドの方向性も大きく異なります。だからこそ年齢で読むべき本を変えるのも1つの手だと思います。
スタイルの違い
続いては「スタイル」の違いです。それぞれの著者でベースとなるファッションの考え方が変わります。
MBさん:モード感の漂うスタイル、トレンド感強め、リーズナブル
干場さん:イタリア的ベーシック、ラグジュアリー、質の良さ
大山 旬:雑食系、ふつうを目指す、ユニクロ〜セレクトショップ
ここもそれぞれの著者で方向性が大きく異なります。
MBさんの特徴
MBさんの書籍を見ていると、断然今っぽいんですよね、僕の本に比べると。旬な着こなしが並んでいて、しかもそれがユニクロをふんだんに活用したリーズナブルな価格帯で表現されているんですよね。
MBさんの本を開いてみると、とにかくおしゃれなんですよ。僕の本とはまったく違います。しかもご本人がモデルなので説得力もある。この本の着こなしを習得すれば、トレンド感を押さえたおしゃれ上級者が完成します。
これは僕にはできない表現です。しかも理論的で分かりやすい。文章表現が圧倒的に長けています。
干場さんの特徴
一方で干場さんの軸足はイタリアです。古き良き伝統のあるブランドのアイテムをおすすめされることが多いです。雑誌で言うと、レオンやメンズイーエックスなどの大人の男性向けの着こなしが並んでいます。
ビジネス着をベースとしながら、それを休日着に落とし込むようなイメージですかね。だから大人っぽいし、上品。だけどギラついているわけではなくて、品の良さを感じるのが干場さんのスタイルです。
干場さんもご自身がモデルとして出ることが多く、とにかく素敵。僕も街で何度か干場さんを見かけたことがありますが、200メートル先からでも分かります。素敵すぎてめちゃくちゃ目立っています。
大山 旬の特徴
で、僕はというと、雑食系なんですよね。イタリアっぽいスタイルも好きだし、モードも好き。でも提案している着こなしはとにかくベーシック、ふつうさを一番意識しています。
極論「ダサくなければOK」と思っていて、ファッションが苦手な人をまずは70点まで引き上げることを一番の目的だと考えています。
服の価格帯はユニクロからセレクトショップまでをカバーしているので、読み手のみなさんの予算感に応じて選んでいただけるように構成しています。
人によっておすすめの本は異なる
このように、著者によってメンズファッションにおける考え方が違うんですよね。だからこそ、どの一冊を選べばいいのかは人それぞれです。もう僕が選んであげたいくらい。あなたにはこれ、君にはこれ、彼にはこれがいいですよ〜って。
ということで、ざっくりとですが、「こんな人にはこの本がおすすめ!」というのをまとめてみました。
MBさん→10〜30代前半、トレンドを取り入れたい、おしゃれ上級者になりたい、なるべくリーズナブルに服を揃えたい、理屈で服を学びたい人
干場さん→40〜50代のキャリア層。しっかりと服に投資することができて、社会的な地位も高い人。服に上品さを求める人、知的に見せたい人
大山 旬→30〜40代・50代のファッションに苦手意識を持っている人。ゼロから学びたい人。ベーシックで「ふつう」な着こなしを目指す人
こういう人におすすめです。
ざっくりと覚えておくと良いかと思います。
誰が主役なのか
それぞれの本を見ながら、僕はおもしろい特徴に気づきました。
MBさんも、干場さんも、ご自身がモデルとして登場します。本の中でもご自身が服を着ているからこそ、説得力があるし、分かりやすい。
でも僕の本を開けてみると、そこには僕は一切出てこないんですよね。僕の代わりに出てくるのは・・・
なんと「動物」(笑)
一番ぶっ飛んでいるのは間違いなく僕の本ですね。
これには理由があって、僕は「大山 旬」という人物をあまり前に出したくないんです。これまで書いてきた7冊の本の中でも、僕が出てくるのはたった1冊だけです。※ユニクロ本のみ
僕が出ちゃうと、良くも悪くも「色」が付いちゃうんですよね。だからなるべく僕の存在は感じさせずに、本の主張だけを真っ直ぐ伝えたいので、僕はあえて本の中には登場しないようにしています。
そこがお二人の本とは大きく違う点かなと思います。
(※背が小さいので、写真にしても様にならないからっていうのは絶対に内緒だぞ!!)
というわけで、今回は様々なファッション本について、僕なりの見解をお伝えしてみました。ぜひ参考にしてみてください。リンクも貼っておきますね。
■MBさん新刊「最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>」
https://amzn.to/35nVam6
■干場さん新刊「干場義雅が愛する 究極のブランド100+5」
https://amzn.to/2qyQLy1
■大山 旬新刊「服が、めんどい」
https://amzn.to/34hkH03
それぞれ書店で中身を比べてみてください。
あえていつも読んでいるテイストとは違うものを選んでみるのも良いかも。
ぜひお楽しみください!
イチオシは、やっぱり「服が、めんどい」ですね(笑)
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