群馬県の移住定住についての考察
先日、総務常任委員会の視察で最終日、東京駅について更に有楽町の「ふるさと回帰支援センター」でヒアリングを行った。(この日は亀山委員長の誕生日でした。おめでとう。)
まず、下記を見ていただきたい。ふるさと回帰支援センター東京の移住希望地ランキングである。群馬県は2023年2位まで上昇した。
(県別で都市名・駅名がないが)上位4位までが全て新幹線の駅があり、且つ東京から1時間から2時間で通いやすい「地の利」がある県である。
理由としては、コロナによって、私たちの働き方が特に(大企業の)変わった。オフィスワークとテレワークのハイブリッドな働き方が急速に進み、毎日同じ時間に会社に出勤しなくても良くなっている。会社によっては週2回から週3回の出勤。もう都内に住まなくても、東京へ通えて生活環境の良い場所の方で良くなっている。このことは仮説であったが当日の質疑で確認できた。
職を変えずに住む場所を変える、現実的な移住が増えていると考察する。
そして、この流れは今後まだ増えていくであろう。
今後は、地の利があることに増して、教育・子育て環境や二次交通が整ったエリアが伸びていくだろう。宇都宮駅からLRTを引き(地方の弱点である)二次交通が整った栃木県には、この沿線に人口が増えていくことが推測できる。
移住先として見た場合の群馬県全体の魅力は何か?
以下は、東洋経済オンラインhttps://www.icare-carely.co.jp/news/20230908
の抜粋である。
【物価水準】小売物価統計調査(2022年)によると、全国平均の指数100に対し群馬は96.2で、宮崎に次いで全国で2番目に低い。ちなみにもっとも高い東京は104.7。10大費目別で見ると、群馬は教育が78.6と極めて低い。住居も87.0と低く、物価水準が高いのは光熱・水道101.6ぐらいだ。住宅・土地統計調査(2018年)の家賃平均を見ると群馬県は4万3755円。東京都区部8万2347円の約半分水準だ。
【一人当たり県民所得】内閣府県民経済計算(2020年度)によると、群馬は293万7000円で全国16位。トップである東京都521万4000円の56%の水準だ。
【消費支出】総務省家計調査(2023年/2人以上世帯)によると、前橋市は28万3599円。東京都区部34万1320円の83%の水準だ。教育費は年間6042円で、東京都区部の2万4160円の4分の1の水準となっている。
うちの神社の敷地内を走る上信電鉄。山名駅は高崎駅まで15分。
根小屋駅、高崎商科大学前駅、(山名駅)、西山名駅、馬庭駅まで沿線は調整区域でまだまだ土地が余っている。都市計画から戦略的に見直す必要がある。ビジョンが必要である。