児童思春期病棟に教育を①
世界の児童・青年のうち、約20%が精神障害・問題を抱えている。
「10factonmentalhealth(WHO)」より抜粋
虐待、ネグレスト、家庭の機能不全などの小児逆境経験には小児期の早期介入・治療が必要である。
2023年群馬病院に子どもの心の病気を医療的に治療する、児童思春期病棟が開設された。
通院・入院する子どもたちは、私が取り組んできた「不登校」を始め、将来のある子どもたちの、特に思春期に良く見られる以下のような症状である。
友達とうまくつきあえない
気持ちがおちこむ
「死にたい」と言う
リストカットなどの自傷がとまらない
不安や対人緊張が強い
こだわりが強い。潔癖症
家庭内での問題行動(家庭内暴力)
眠れない、朝起きられない
ゲームをやめられない
不注意、おちつきがない
手先が不器用、運動が極端に苦手
チックなどの神経性習
入院する子どもたちの内訳は、年齢は中学生が主で、小学生が27%だが低学年化傾向にあるという。女子が68%と多い。
男子は、半分以上が発達障害。女児は気分障害(鬱)、不安障害、行動や情緒の障害が多い。また、全体の4割が何らかの被虐待経験があり、7割が不登校を経験している。
そして、彼らは(1学期間の)約3か月をここで過ごし、治療する。
病棟を歩いてみると、子どもたちが楽しく過ごしている。
みんな楽しそうで挨拶もしてくれる。
正直、どこが悪いんだ?とも思ってしまう。うちの地域の子どもより、よっぽど気持ちよく挨拶が返って来る。
これは、医療的知見に基づいた心理教育プログラムによるものだと云う。
この後の通院も含めて、多くの子どもたちが、人と人との関係性に支えられて癒されて社会へ帰っていく。
さて、本題はこの子たちの この期間の教育についてである。続きは次回。
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