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神社探訪①天神島の天神さま

神奈川県の佐島にある天神島。磯遊びに訪れた公園に、小さなお社がありました。通り過ぎる時に一礼、帰りに親子でお参りしました。

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表には天満宮の石碑と、すっきりしたシルエットでありながらもしっかりと結界を示す鳥居。

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ガラッと空気の変わる境内。境内は静かでしたが、そこかしこに小さな気配がありました。けれどもみんな、静かにしている、感じ。天神様を恐れてではなくて、そこにいるみんなが神様に配慮してるみたい。心なしか、同行の子どもらも鈴を賑やかに打ち鳴らすこともなく、静かに手を合わせていました。ちょうど日の傾きかけていたころ。黄金色の陽光を浴びて、天神さまの神々しさが際立ったかのようでした。

とても優しく控えめなエネルギー。それでいて、父の眼差しなような厳しさも。厳か、という言葉があっているかもしれません。道ならざることを許さない、不義理を許さないような強い父性を感じました。

私は新しい土地に行く時にお社を見つけたら、往きに必ず挨拶をして旅の無事を祈るようにしてきていました。今日は同行者に通信手段がなくて離れられなかったため、帰りの挨拶になったのですが… 連れてった子どもたち、3人とも怪我をしたんですよね…。大怪我ではないので無事の感謝を伝えたのですが、3人とも口を揃えて、「無事じゃないよ?」って。初めましての挨拶は、やっぱり必要ですね。

天神島全体が天神さまの強い力に守られているようで、磯ではたくさんの子どもたちがのびのびと遊び、加わる大人たちも押し並べて優しい笑顔で穏やかでした。境内が謁見室だとしたら、島全体が境内の役悪なのかもしれません。天神橋から少し、空気が変わり始めて感じました。

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天神島からみる天神橋。

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