見出し画像

2023.2.22_農業

 今日はシェアハウスに徳島県からお客さんが来た。大学を卒業後、就職せずに徳島県で農家生活をしている女性である。世間的にはいわゆる社会人2年目の世代で、農家さんのもとでお米を育てながら、ゆっくり生活しているらしい。徳島での農業に駆り立てられたきっかけは、大学時代、「なぜ人は生きているのか」という深淵な問いに直面し、いろいろ思考を巡らせた結果、「私は誰かが作った食べ物、衣類、住居に頼り切って生きている。このままで本当にいいのだろうか。」と悩んだことらしい。そこで、自分で”食”を作ってみようと思い立ち、それまで全く縁がなかった徳島県の農村に住んで、米や野菜を作りながら生活をしているという。すげぇ・・・



 僕が特に尊敬する職業の一つが農業である。農業は、土と水と種から作物を育てる営みであって、人の生活の基盤を担っている重要な仕事だ。金融業に携わる人が多少減ったところで問題はないが、農業に携わる人が減ってしまうと、多くの人の命が危険にさらされる。極めて重要な仕事だと言える。しかも、土や水から”作物”という価値のあるものを作り出す行為は、ゼロからイチを作るという点で非常に創造的で難しい仕事だ。知的な難しさだけでなく、自然を感じ取ることの難しさも要求されるため、農業やっているひとはマジすげぇと思っている。



 ちなみに今回の訪問者は、大学で農学部ではなく文学部に所属していたらしい。文学部を選んだ理由は、いわく「一般的に価値を認められていないものに、自分が価値を認めるのはすごいことだとおもったから」らしい。マジカッコイイんですけど。この言葉はどこかで使わせていただきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?