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「マラソンびとが行き過ぎる~🎵」のを見て思う『情景・風景と連動した個人的テーマソング』

先月、スキンヘッズの一団に『あねさん』的和服女性がからんだ現場(実は映画の撮影現場)に行き当たった河原を歩いていたら、

今回は、おびただしい数のランナーがひたすら河原とその上にかかる橋を走っているのに出くわしました。
とにかくすごい数で、同じ道を右に走る人と左に走る人がいる。
幅は3 mほど(橋から河原に降りる坂は1.5 m)と狭いため、いつもの散歩コースを歩くと彼らの邪魔になりそう。

お、なんだなんだ、これは? 橋の上も走ってるぞ!

係員のような人が曲がり角に立っているので、これなあに?と尋ねると、
「フルマラソンです」
ランナーは全員ゼッケンを付けており、
『ナゴヤアドベンチャーマラソン』
と書いてある。
公園を起点に、主に河川敷を走る市民マラソン大会で、いくつかあるコースのうち、フルマラソンコースに行き当たったようです。
左右両方向に走る人がいるのは、中間の折り返し点にかなり近いのでしょうね。

大会ポスター、かな?

うーむ。今日は散歩コースを変えた方が良さそうだ ── と荒い呼吸で走るランナーの邪魔にならないように道の端を歩く。優勝狙いはひと握りだとしても、自己タイム更新など、けっこうマジのランナーも多いだろうから、ジジイは道を譲ることにしよう。

その時です。
アタマの中で、音楽が鳴っている!

🎵~マラソンびとが行き過ぎる~🎵

砂利道を駆け足で
マラソンびとが行き過ぎる
まるで忘却望むように
止まる私を誘ってる

五輪真弓・作詞「恋人よ」より

おお、懐かしい!
このランナーたちは、私を誘ってる? 一か所にとどまっていてはいけないと? 砂利道ではないけれど。

かなり久しぶりでしたが、私は走っている人を見かけると、パブロフの犬のように、過去に刷り込まれたこの歌が頭に浮かび、いや、口ずさんでいることもあります。

このように、『情景・風景と連動した個人的テーマソング』ってないでしょうか?

私はいくつかあります。
例えば、海辺の道を車で走っている時に、いつの間にか声に出して歌っているのが:

あなたがいつか 話してくれた
岬を僕は たずねて来た
………
岬めぐりの バスは走る
窓にひろがる 青い海よ
悲しみ深く 胸に沈めたら
この旅終えて 街に帰ろう

山上路夫・作詞「岬めぐり」より

こういう情景・風景と連動して刷り込まれた『個人的テーマソング』がいくつかありますが、たいてい学生時代によく聴いた歌で、この《現象》は理解できます。

ところが、歌自体が好きでもなく、因果関係もわからない組み合わせがあります。

例えば、旅先でレンタサイクルを借りて、漕ぎ始めると頭に響くのが:

私がささげた その人に
あなただけよと すがって泣いた

宮史郎・作詞「女のみち」より

これはさすがにワンフレーズだけで消えますが、なぜ好きでもないこの演歌と自転車とが結びつくのかはまったくの謎です。
何か「パブロフの犬」的刷り込みが過去にあるのでしょう。
ぴんからトリオがらみの陰謀でしょうか?

この歌のYoutubeページは、もちろん貼りつけません。

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