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名古屋堀川の桜並木を観つつ歩く

週末の雨でどうか、と心配しましたが、名古屋の桜は週明けまで、なんとか持ちました。
名古屋の堀川、といえば、建築資材の運搬用として、江戸時代初期に伊勢湾から名古屋城まで開削された運河です。
この経路(名古屋城からの下流部分)は名古屋の中心街を通るのでよく知られています。
その後、明治初期に庄内川の水分橋ふもとからの取水が始まり、堀川上流部分(黒川とも呼ばれる)を開削され、現在の堀川全水域が完成しました。

今日歩いたのはその上流部分、地下鉄志賀本通駅の近辺です。「志賀」というのは気になるジーサン・平手政秀の「志賀城(西志賀城)」の地名でもあります(志賀本通駅は東志賀地区)。

今日が見納めかな、とこの上流部分を歩きました。
明治初期に開削された頃に植えられたソメイヨシノでしょう、かなりの老木が川面に向かって枝を伸ばしています。
中には枯死した跡もあります。

老木がその腕をようやっと……

ほとんどソメイヨシノですが、稀に枝垂れ桜も見かけます。
桜以外で並木を構成する植物は、ケヤキクスノキ ── 青々とした若葉を伸ばしています。

川の反対側はマンション工事中

見れば、鮮やかなシロサギと、黒いカワウが魚を探しています。魚が棲む程度の水質、ということですね。

シロサギ
シロサギ(手前)と黒いカワウ(その上)
名古屋城側から庄内川方向を見た構図

散歩道の途中にこんなタイルが:

2種類のタイル;ひとつは「桜と川」、もうひとつは……

桜の花をあしらった方は、おそらく、「桜並木のある清流」を表わしているのでしょう。
もうひとつ、わかりますか?
これは、「名古屋市北区」のシンボル・ロゴなのです。
あしらっているのは「北」の字と、もちろん「シャチホコ」なんですね、これが……。
本丸天守閣はギリギリ中区に位置しますが、名城公園は北区、ということで、プライドやらなんやら、いろいろ思うところがあるのでしょう、きっと。

それにしても、この《シャチホコ愛》……。

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