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ね 『ネッククーラー』


暑いのが苦手で、気温が35度を超えると「脳が煮える」ような感覚に陥る。おそらく自律神経とかに何かが作用するのか、猛暑は鬱の再発のトリガーになっている。珍しいが、冬の日照時間ではなく夏の暑さに起因する季節性の鬱なのではないかと疑っていて、心療内科の医師とも相談し、昨年の8月は避暑のため北海道で過ごしてみた。すると久しぶりに再発しなかったので、本当に暑さと鬱の再発は関係しているのかもしれないと思っている。

とはいえ猛暑の東京で過ごさなければならない時期もあるわけで、どうにか暑い東京で生き延びるライフハックを僕は考えている。服装に関してはTシャツハーフパンツ、サンダル(Keenのユニーク)、これ以上はもうやりようがない。現行の日本の法律だと、これ以上脱ぐと何かしらの職務質問を受けるだろう。仕事部屋はいつもキンキンに冷やしている。25度とかにしている。夜もエアコンは消さない。時々水シャワーを浴びる。電車の「弱冷房車」には絶対に乗らない。むしろ「強冷房車」が欲しいと思っている。

近年、新たに導入したのがネッククーラーだ。Amazonで1000円ぐらいで買える。冷蔵庫で冷やして首に巻くと、出かけてから30分ぐらいは効果が続く。首を冷やすと頸大動脈という体の中でも中心的な血管を冷やすことになり、全身が冷える。頼りないが猛暑が自分を破壊することからの一時しのぎのバリアーにはなる。しかし、これは出かけるときだけに有効で、帰りには既にぬるくなっている。

昨年、新たに電気で冷やすタイプのネッククーラーを買った。7000円ぐらいした。使ったのは2回ぐらいだが、けっこう役には立った。夏に殺される!という強迫観念みたいなものが僕にはあり、これ以上暑くなるとまた鬱が発症する!という恐怖と戦っている。だから電気式のネッククーラーも「お守り」みたいなもので、身体への効果よりも、心へのそれのほうが大きいのかもしれないが、それでもないよりはマシだった。7月の炎天下でバーベキューに参加した時、ずっとネッククーラーをしていたのは「あり」だった。なんか去年ぐらいから、扇風機がついた服がけっこう一般の人にも「あり」みたいになってきたので、それに手を出す日が来るかもしれないが、あれはなー、どうなんだろうなー、と逡巡している。


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