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君たちはどう読むか




すぐ役立つ人間はすぐ役に立たなくなるとは至言である。
同様の意味において、
すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる本であると言える。
     ――――小泉信三『読書論』


▼▼▼読書について▼▼▼


本をたくさん読む。
年間300冊前後読んでいる。
速読術をほぼ使わない読み方としてはかなり多い方だと思う。

スマホを持っていないのと、
テレビを基本1秒も見ないので、
可処分時間が普通の人より3時間ぐらいは多く、
それを全部読書に充てているという感じだ。

読書は51%が「自分の喜びのため」で、
残りの49%が「仕事と実益のため」という配分になるようにしているが、
明確に線が引けるようなものでもない。
何か目的があって読んだ本がのめり込むほど面白いこともあるし、
とにかく娯楽のために読んだ小説が、
10年後にめちゃくちゃ実用的に役立ったりもする。

しかし、と思う。

僕はもう若くはなく、
もう50歳も目の前に見えてきている。
最近時々考える。
人生で、あと何冊読めるのだろうか、と。

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