「リモコン利権」に食い込んだネット企業
ふと、ツイッターを見ていたらU-NEXTの広告が流れてきた。
へぇ…リモコンのチャンネルのボタンが出来たんだ。
ふと、昔にホリエモンこと堀江貴文さんが”リモコン利権”について語っていたことを思い出した。
地上波テレビがいまだに高い収益力を維持できるのは、テレビの言わば“リモコン利権”を確保しているためです。リモコン利権は、1から12まで12個しかないチャンネルの一つを、がっちり抱え込むことの希少性によるものです。
と取材の中で語っている。
あれから5〜6年かけて、NETFLIXを中心に動画配信サービスがガッツリと”リモコン利権”に食い込んできたわけね…。
*パソコンで見るには立ち上げが面倒
*全員が全員タブレットPCを持っているわけではない
*スマホを占拠されるのは…家だと他にやりたいこともある
そうした需要の中、テレビをモニターにした形で番組を見られるのは「時代の流れ」なんだろうな〜。
俺の実家のテレビにも、弟が取り付けたと思わしき”DAZN”のUSBみたいなのが刺さっていたし(笑)。
ゲームをやるためだったり、地上波を見るためだけのテレビでは無くなってきている。
(※ただ、最近はテレビを持っていないという若者も増えているけど)
で、同時に地上波からすれば、ボタンが1つ追加される度にチャンネル争いのライバルが増えていくわけで…これはなかなかシビアなバトルだ。
こっち(地上波)は最大公約数を求めて…「視聴者が興味を持つであろう」という意志のもと番組を作成しているが、動画配信サービスの利用者は目的の”ソレ”を見るためだけに電源をつけるし、チャンネルを合わせるし。
ソレは、”アニメ”だったり”ドラマ”だったり”スポーツ中継”だったり…様々だけど。
動画配信サービスは「何か面白い番組、やってないかな〜」という【ザッピング】が非常に起きにくいのではないか?
で、数万〜数十万番組にも及ぶエンタメのコンテンツが月額1000円とかで見放題なんでしょ?
そりゃあNETFLIX…流行るわ(笑)。
もっと言えば、芸能人のオンラインサロンってだいたい月1000円に設定している人が多い。
日本最大級のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」が約1000円だから、それに準じているのだろう。
確固たる支持層(ファン)を持っているや中田敦彦さん、田村淳さんといった人たちは値段を少し上げたりしているけど、毎月1000円以上かかるとなると、このコロナ禍においてはそれなりの出費のため躊躇する人も多いんじゃないだろうか?
同じ月額1000円同士のコンテンツで…NETFLIXより満足度を充実させなければいけないのだから、いくら芸能人が「オンラインサロンに入ればオリジナル動画が見れます!」って言われてもファン以外は加入しないよね。
アチラさんは最新のアニメやドラマ、お笑いも見放題なんだし。
地上波の唯一の強み…それが【無料】なところってわけ。
テレビもねぇ、ラジオもねぇ…。
そんな若者がこれからますます増えていくだろうから、リモコンのボタンを追加してもらうことで「年寄りを囲っていく」という戦略は、企業にとって非常に重要なことになってくるんだろうな。
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