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Clubhouse観察日記 #11 クラハが遺したもの

 Clubhouseの熱狂から数ヶ月…。
 前回の観察日記は「Clubhouseはオワコン化した」と記したが。

 今も相変わらずの状態で、めぼしい部屋が立つこともなく、ちょっとアプリを開いては「今日も覗く価値が無い部屋ばかりだ…」と、すぐに閉じる作業の繰り返し。

 とは言いつつ、キンコンの西野御大は「Clubhouseは音声バブルを呼び込んだ!」とおっしゃっている。

 どうやら、音声メディアのVoicyではClubhouseの盛り上がりに伴い、音声(=ラジオ)に目覚めた新規ユーザーがこちらを聴きに来るようになったらしい。
 昨年から「動画(YouTube)の次は音声が来る!来る!」と言われていたが、ようやくハキューンしてきたってわけか…。

 そんな中、4月16日に満を持して(?)ホリエモンこと堀江貴文さんがプロデュースするZATSUDANが正式リリースされるようだ。

 (音声メディアによる)プロフェッショナル同士の雑談が繰り広げられる…ということだが、果たしてZATSUDANはこの「音声バブル」に乗れるのだろうか?
 以前、β版の時にその可能性については言及した。

 あれから約2ヶ月…雑談を繰り広げるメンバーは前回の12名から増えてないようだ。
 ってか…むしろ上杉さんが下半身トラブルを起こしていたり、それでN国党の立花さんとモメていたりするなど”尻つぼみ状態”になっとりゃせんか?
 そんな状態で船出って…大丈夫なのだろうか?

 堀江さんのコンテンツとしては、Clubhouseでやっていることをコッチに持ってくるつもりだろうか?
 宇宙ビジネスの話をしたり、パン屋(小麦の奴隷)のフランチャイズの話をしたりしているが…。
 ただ、現時点でメンバーも可能性も本田圭佑さんのNowVoiceに見劣りしまくりだよなぁ〜。

 まぁ、個人的に思う【ZATSUDANの一番の問題点】は「ホリエモン自体の求心力の低下」だろう。

 2021年4月上旬現在、ホリエモンチャネルは登録者数が約119万人いるにも関わらず、アップされる動画の再生回数は一桁万回のものも多数…。
 ネットニュースでも、発言が以前ほど話題にならなくなっている。
 そういう意味では、藤田ニコルさんがボソッと呟いた投稿の方がニュースになっていたりするし(苦笑)。
 ツイッターだって350万人以上のフォロワーがいるにも関わらず、リツイートやイイねの数が圧倒的に少ない。

以前にフォローしたけど今は放置
トラブル起こした時だけ見に行く

 みたいな【顧客】が増えて、そこから【ファン】になる人の数が減っているんじゃないかな…。
 それから考えると、ZATSUDANに登録するのも一見さんの【顧客】ではなく、昔からの【ファン】のみだろう。

 個人的には、今(いい意味でも悪い意味でも)ビジネス系インフルエンサーの中心にいるのはオリエンタルラジオの中田敦彦さん、キングコングの西野亮廣さんになっている気がする。
 あとは、メディアアーティストの落合陽一さんなども有名か。

 で、その下に「実業家・投資家」としては超一流だけど一般での知名度はまだまだ…みたいなビジネス系著名人がいるイメージ。
 多分だけど、”ソコ”らへんの顧客と堀江さんの顧客が食い合っちゃっているんじゃないかな?
 ファッション系のMBさんみたいな人とか、DMMの亀山会長とか。
 「堀江さんから吸収することが見つからない」または「新しい刺激が欲しい!」って人が、情報の収集源として堀江さんを選ばないっていう。

 『ZATSUDAN』もサブスクで定額視聴し放題とは言え、NETFLIXやAmazonプライムやAbemaTVやNewsPicks、さらには有名人のオンラインサロン・メルマガなど…あふれかえる「サブスク天国」の中、一般の顧客は限られた予算で自分に合ったサービスを契約しようとしている。
 数百円とは言え、その中から選んでもらうには…ちょっと堀江さんに分が悪くなっている気がしている。

 Clubhouseが遺した「音声バブル」という現象(遺産)。
 その恩恵を受ける媒体(メディア)はどこになるんだろう?

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