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早すぎたオリオールズ終戦。黄金期の始まり。

メジャーリーグはポストシーズン真っ只中。
アメリカンリーグ地区シリーズ(ALDS)では、ハイレベルな東地区を制したリーグ勝率トップのオリオールズが1勝も出来ずにポストシーズン敗退。

https://full-count.jp/2023/10/11/post1455896/

初戦を接戦で落とすと、第2戦、第3戦はレギュラーシーズンでは安定していた投手陣が四球連発で序盤から失点を重ねて自滅した格好。
藤浪晋太郎をベンチに入れていれば…という声もあるが、投げてみないとわからない投手なのでどうなったか。
僕は彼の強心臓と強運が持ち味だと思ってるので、藤浪が投げたら好投してたと信じてるけど。

この3試合を見ていて、ハイド監督の采配も気になった。
継投のタイミングとか打順とか。
例えば負けたら終わりの第3戦は、スタメンキャッチャーを変えるという考えはなかったのか?
正捕手のアンドリュー・ラッチマンは攻守の要であり今後もチームの中心選手として活躍すべき選手ではあるが、なにしろまだ2年目の若手。当然こういった大舞台の経験はない。
一方でベンチにはジェームズ・マッキャンというベテラン捕手が控えていた。
悪い流れを断ち切るという意味でも、マッキャンを先発捕手に起用してラッチマンをDHで起用するという采配もありだと思った。
あと、第2戦で5打点の活躍を見せたアーロン・ヒックスを第3戦ではスタメン起用しなかったのも解せなかった。
こういう短期決戦では調子のいい選手をどんどん使うべきだ。

一方のテキサス・レンジャーズは、レギュラーシーズン最終戦で地区優勝を逃した悔しさをバネにしてポストシーズンに入り5連勝・負けなしと完全に勢いに乗っている。
第2戦ではこれまでポストシーズンで出場してなかった控え捕手のミッチ・ガーバーをDHで起用する作戦が大当たり。タイムリーに満塁ホームランと大暴れして勝利に貢献した。
ボウチー監督はおそらく相手投手との相性や調子の良さを見てスタメン起用を決断したのだろう。
オリオールズのハイド監督とは対照的な結果となった。
ワールドシリーズ3回優勝の名将ボウチー監督とポストシーズン初采配のハイド監督の経験値の差が出たシリーズだったとも言える。

ポストシーズンではいいところなく敗れたオリオールズだが、レギュラーシーズンの勝ちっぷりは素晴らしかった。
捕手のラッチマンや遊撃手のガナー・ヘンダーソン、外野のオースティン・ヘイズ、投手ではグレイソン・ロドリゲスなど、生え抜きの若手がワンサカいるチームには希望しかない。
この状況は2015年ごろのヒューストン・アストロズを思い起こさせる。
アストロズは前年まで最下位が定位置の暗黒時代を送っていたが、ホセ・アルトゥーベ、ジョージ・スプリンガー、カルロス・コレアら生え抜きの若手が台頭してきて勝てるようになり、2017年にはワールドシリーズ初制覇を果たす。その後は少しずつ選手は入れ替わりつつも現在に至るまで常勝軍団としての地位を確立している。

オリオールズもアストロズのような常勝チームになりそうな予感がする。
今年がターニングポイントとなり、しばらくは黄金時代が続くのではないかな。

藤浪晋太郎は1年契約なので来シーズンはどこでプレーするのかまだわからないのだけど、願わくば来年もオリオールズのユニフォームを着て、今度こそポストシーズンで投げる姿を見せてほしいと思う。


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