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企業の情報システム部門の整備はいつから始めるべきなのか

こんにちは、DeepApex株式会社(ディープエイペックス)代表取締役の市川 駿です。

当社では企業の情報システム部向けのサービスを提供しており、お客様から「情シスの整備はいつ本格的に始めれば良いか?」と聞かれることが多くあります。今日はそれについての私の考えをまとめたいと思います。


情報システム部の整備は今すぐ着手すべき!

「情シスの整備はいつ本格的に始めれば良いか?」という問いへの答えとして私が常に言っていることは、「今すぐ!」です。なぜ今すぐ情報システム部の整備に着手すべきかというと、理由は大きく2つあります。

  1. 情報システム部の整備には時間がかかること

  2. 後から整えようとするとその時には社内の情報システム関連がグチャグチャで正常化することが非常に困難になっている場合が多いこと

企業の情報システムは、どうしても軽視しがちです。自社の事業がIT関連以外だと、経営層から「情報システムはコスト」であると捉えれてしまうことが多いためです。でも本当にそうでしょうか?多くの企業で、多くの人がPCを使い、システムを使い、インターネットを使いながら業務をしているのではないでしょうか?「それら全てが情報システム」です。そう考えるとコストではなく、むしろ売上を上げ、利益を生み出す源泉の一部ではないでしょうか。そこに投資をせずにいると、事業自体の効率が落ちていくことが多くあります。

まず何から着手すべきか

情報システム部を整備していくべきというのは分かった。じゃあ何から手を付ければよいのか?という疑問が湧いてきます。まずは列挙していきます。

  1. 担当者を決める

  2. 今ある情報システム関連の物品、契約しているサービスを棚卸しする

  3. 上記2にて棚卸ししたものは適切に設定、管理されているのか確認する

  4. 今後の事業戦略と現在の自社の情報システムを照らし合わせて、何が不足しているのか、今後どのようなことをすべきなのかを洗い出す(情シスのグランドデザインを描く)

  5. 要員計画を作成する

  6. グランドデザインをタスク化して遂行する

上記が情報システム部を整備していく際に検討することになります。

上記の1〜6について詳しく書いていきます。担当者を決めるですが最初は他の業務との兼務でも構いませんので、とにかく情報システム部の整備に取り掛かることが重要です。そうすることで、何が不足しているのか、課題は何かなどが見えてきます。

その後は、社内で利用しているPC、ネットワーク(Wi-Fi)、SaaSなどの棚卸しをしましょう。この作業は、企業規模が小さいければ良いですが、ある程度大きくなった企業(従業員が50名以上など)だと、非常に大変になると思います。棚卸しだけで非常に長い時間がかかります。そうならないように、人数が少ないうちから整備しておくことが非常に重要です。

棚卸ししたものは適切に設定、管理されているのか確認するプロセスでは、専門性が求められる様になってきます。ここの作業を自社で対応できない場合も多いと思うので、そのような場合は、外部の専門家にサポートを依頼するのも1つの手です。当社の「情シスフォース」では、情報システム部の深い知見を持つメンバーがチームを組み、サポートしています。

4番目のステップの「グランドデザインを描く」についてもITの専門性と事業への理解が求められます。自社で対応できない場合は、適切に外部の専門家にサポートしてもらうことが重要です。ただし、外部に丸投げでは良いグランドデザインができないため、外部の専門家と一緒に検討するということが非常に重要です。

5番目は、グランドデザインにて検討したものを実現していくためにどのようなチームを作って推進するのかというところになります。こちらも社内だけでなく、外部の豊富な知見を使いつつ進めるのが良いです。

最後6番目は、グランドデザインにて検討・決定したものをタスクにして推進する部分になります。ここにもITの専門性が必要になってきます。適切なタスク分解、期限設定には高いスキルが求められます

グランドデザインでは何をベースに検討を進めるべきなのか

情シスのグランドデザインは自社の事業戦略に沿った形が最も望ましい形になります。とはいえ、それだと最初の一歩が分からず、どのように進めたら良いか分からないというケースも多いと思います。そんなときに検討の土台として使えるのが、「ゼロトラスト」という概念です。ゼロトラストを実現していくことが近年非常に重要になってきています。

「ゼロトラスト?なにそれ!?」となる方も多いと思います。また、ゼロトラストという言葉は聞いたことがあり、調べてみたけど結局よく分からなかったという方も多いと思います。何から始めて良いかわからないという方でも上記の6つのステップの1〜3を着実に行うことで、ゼロトラスト実現の第一歩となります。ゼロトラストで重要なのは、まずはID管理と端末管理(PCやスマホ等の管理)になります。これらを適切かつ正確に管理できることができれば、その後はゼロトラストの実現が非常に楽になります。


多くの企業において適切な情報システム部が立ち上がり、情報システムによって事業を加速できるようになることを願っています。もし情報システム関連で課題がある、社内では上手く進んでいないなどがあれば、お気軽にこちらからご相談ください!

では、また!アディオス!

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