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選挙って何?イシカワ事変をやる理由

正直に話すと。。。
実は、選挙にほとんど行ったことがない。

だって、自分が投票することで何の意味があるんだろう。。。たった一票入れることで、世の中が変わるわけもないし、選挙の情勢が変わるはずもないし、出来レースのような、既得権益を守るための選挙に見えてしまっていた。
知らない人ばかりだし、選挙の時だけ出てきて、毎回「宜しくお願い致します。」と言って、抽象的な当たり障りのない話や小学校のスローガンみたいなすぐ忘れてしまうようなことを騒いでいる知らないおじさんを見て、そんなことが投票繋がってると思ってるの?と、冷めた目で見てしまう。正直、くだらない。勝手にやっていれば、という感覚のほうが強かった。

だから、私はほとんど選挙に行ったことがない。し、本当に興味がわかなかった。

28年ぶりに知事が変わる!?

そんな中、とってもとっても久しぶりに知事が変わる、ということになった。私が7歳の時から変わってないんや!と。(笑)

しかも、同時に市長も変わると!ちなみに市長も28年間では2名だけ。

100年後も家族で暮らしたい地域を作るために、そこら辺も考えたり、みたりしないといけないよなー、と思い、ちょっと興味が湧いた。

それぞれの候補者はどんな人で、どんな実績で、どんな背景を持っている人なんだろう?選挙戦って、どう繰り広げられるんだろう?あれ?そもそも、市長や知事って何する人なんやろう?よくわからない。。。

と、調べると、今まで自分が感じていた「くだらない」という感覚は確信に変わってきた。
「何をやりたいか」は、すべての候補者は言っているが、それを比較することもできない。

しかも一番肝心な、「それぞれの実績」「何故やりたいのか?どんな思いを持っているのか?」「どんな人なのか?」を知ることが、できない

情報がどこにもまとまっていないし、比較もできない

我々の住んでいる地域の最高意思決定者を決めるのに、どんな実績か、どんな背景をもって長になりたいのか、どんな意思決定をする人なのか?を知るすべが少ない。マスコミで情報は出てくるが、一方的に受け取るだけだし、情報は流れて行ってストックされて行かない

万一、知ろうと思って調べることはできるかもしれないが、途方もない時間がかかってしまう。こんなの健全じゃないし、こんな情報だけで意思決定をしろというのが無理だと思った。だから、知っている人やなんとなくよさそうな人に投票する、か、投票にいかない、という行動に出るしかないのだ、と、確信した。。。

これを会社の経営に例えると、
不十分で曖昧な解釈まみれの自分の都合の良い情報を断片的に持ってきて、
「あと一週間しかありません!はい!今すぐ、この会社で一番決定権のある人を選びましょう」と言われているようなものだ。

で、

「よくわからないから、名前を聞いたことある人にしましょう。ね、みんな知っている人だから大丈夫でしょう。」

「この人○○さんがいいっと言っていたから、この人にしましょう。よくわからないけど。」と、

こんな感じの意思決定だ。こんな状況で意思決定をできるなんて、狂っている、、、怖さしかない、、、絶対こんな会社、潰れると思う。。。皆さんの部下がこんなことを言ってきたら、どういうだろうか?私だったら、ぶっ飛ばす(笑)

「こんな提案されても、判断できません。」と。

選挙がくだらいのでなく、選挙にいたるまでの構造がくだらないのだ。告示日という具体的に選挙活動ができる日も数週間。金沢市長選に至っては1週間、、、こんな焦らせて正しい判断ができるとは到底思えない。

ないならつくるしかない

だから、一人一人が冷静に、意思を持って、判断できるように情報を届け、議論ができるような素地をつくりたい。と、考えた。なにより、自分が一番欲しかった。

それに、住民一人一人が意思をもって町つくりに参加すること、は、100年後も家族で暮らしたい地域の根幹になると思った。だから、選択肢を与えられれているけど、判断できない状況を作っていることがとてもとても腹立たしかった。

そんな中出来たのが、イシカワ事変。同じ問題意識を持った石川県にゆかりがある学生が中心となっていて、私のような30代の社会人のおじさんたちも混ぜてもらっているプロジェクトだ。

意思決定するのに十分な情報か?と言われたら、まだまだ不十分な情報ではあるが、少しは意思決定の一助になったらと思う。

政策の比較は、須田さん筆頭につくったCode for Kanazawaの皆さんのをお借りし、学生が中心になって、各候補者のインタビューや質問比較表などをまとめた。見てもらえばわかるが、「質問の好きなマンガは何?」と、「漫画のキャラクターに例えると誰?」は、個性を結構表していると思ってお気に入りの質問だ。

誰がなるか、も大切だが、そのプロセスに自分たちがどう判断し、意思決定し、行動したか、が、とても大切だと思う。今まで選挙に行っていなかった自分が言うのもおこがましいが、その積み重ねが地域を作っていくと思う。

だからこそ、この情報を参考に、自分自身がなぜこの人か?を、選んで、自分たちの、子どもたちの未来を選択してほしいと思う。

※わかっていると思いますが、イシカワ事変は、特定の誰かを応援するようなものではなく、公正中立名立場で、若者(39歳以下の有権者)が候補者を選択し、投票につながる行動を促す目的で作られたものです。若者の投票率と選挙構造についての記事は、また別で上げます。

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