しゅんえい

1999年生まれ 短編小説を気ままにあげています。 1分ほどで読めるので、読書好きな方…

しゅんえい

1999年生まれ 短編小説を気ままにあげています。 1分ほどで読めるので、読書好きな方も嫌いな方も暇な時に是非!

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自己紹介

はじめまして! 昨日から短編小説をアップし始めた者です。 たくさんの人に読んでもらいたいと思うので、簡単な自己紹介をします。 都内の大学に通っている、21歳のしゅんえいと申します。 高校まではサッカーをずっとやっていたのですが、大学に入り服飾サークルに入ったことで完全なインドア人間になりました。 今は服のデザイン、映画鑑賞、読書などインドアなことばっかりが趣味です! 短編小説を書き始めた理由は、読んでくれた人が少しでも心動かしてくれるもの書けたらいいなーと考えたからです!

    • 短編小説『告白』

      「僕は弱い人だから、自分からいなくなることはできなかったんだ」 あの頃の彼の声を思い出す。            ♦︎♦︎♦︎ 「周りが抱いてくれていた期待、自分が自分に抱いていた期待を自ら手放してしまったの」 「そんなことでって思うけど、数年前はそれがきつくてね。自分が許せなくて、いなくなりたかった」 「でもね、僕は弱い人だから自分からいなくなることはできなかったんだ」 彼は少し悲しそうに微笑んだように見えた。 「今思うと、弱い自分で本当によかったよ」 「周

      • 『ウェディングドレス』

        「他の誰かを想いながら着るウェディングドレスもあるんだよね」 ドラマを観ながら、ふとお母さんが呟いた。 「お母さんはあったの?」 「どうだったかな」 遠くを見つめながら微笑んでいた。 あれから10年、 私は今日、ウェディングドレスを着る。 「他の人を想いながら着ることってほんとにあるんだね」 大人になった私は遠くを見つめ微笑んだ。

        • 短編小説『陽だまりの下へと』

          大学卒業後22年間過ごした名古屋を出て、もうすぐ3年。 にもかかわらず、いまだに東京に慣れていない。 社会人1年目の時、不器用な私は仕事に慣れることだけで精一杯だった。 東京に慣れるのは2年目の時でいいやと思っていたのに、 コロナによってその思いは打ち砕かれた。 仕事もリモートワークになり、一人暮らしをしていた私は東京どころか世間からも切り離されたようだった。 「あ〜  早く終わらせないと」 眠い目を擦りながら、ベッドから出た私は独り言を呟いた。 一人暮らしを始めて、独り

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          短編小説『初雪』

          返信まだかな〜 送ったばかりだというのに、LINEがきていないかすぐに確認してしまう。 そんなすぐ来るわけないのに。 ベッドに寝転び天井を眺めた。 が、 腕はすぐにスマホへと伸びていく。 やっぱりきていない。 同じクラスの彼に好意をもったのは夏休み明けくらいからだった。 文化祭準備を通してどんどん仲を深め、好きも増していった。 でも、 最近特に仲がいいとはいえ、彼が私のことを好きかどうかなんてわからない。 ここでこんなに考えても仕方ないことだ。 うん!今は試験勉強に集

          短編小説『初雪』

          短編小説『20→21』

          「ごめん、年始も帰れそうにない」 「コロナだもん。仕方ないよ」 「貫太は?元気にやってる?」 「うん。どっかに出掛けたそうにしてるけど  元気にやってるよ。  お父さんに会いたい〜って言ってる」 「俺も2人に会いたいなー  ごめんね、まだ貫太も幼くて、  さくら1人で大変なのに帰れなくて」 「私も。  大丈夫!仕方ないことだから。  くれぐれも体には気をつけてね」 「さくらと貫太もね。  帰れそうになったらすぐ帰るから」 「わかった。じゃあね」 「じゃあね」

          短編小説『20→21』

          短編小説『君が送った、僕が送れない手紙』

          彼女と別れて1年が経ったある日、 僕のもとに、彼女からの手紙が届いた。 僕と彼女は5年間を共に過ごした。 付き合い始めたのもちょうど今の時期。 クリスマスが過ぎ、街が今年の終わりと来年へのカウントダウンを始めた時だった。 そこからの5年間はあっという間だった。 初デートは横浜。 正直緊張で何も覚えていない。 それから浅草、秩父、鎌倉・・・数えきれない場所に彼女と行った。 旅行もした。 京都、福岡、北海道・・・彼女はいつか全都道府県行くぞ〜と張り切っていた。 誕生日、記念日

          短編小説『君が送った、僕が送れない手紙』

          短編小説『クリスマス』

          「今日なんかある?」 3歳年上のお姉ちゃんは私の部屋にノックもせず、 入ってくるなりいきなり尋ねてきた。 「デートだよ」 「あんた彼氏なんかいたっけ?」 「まだいないよ〜」 「まだって、何よ。  てか、にやけないでくれる」 ぶっきらぼうに言ったつもりだったが、 顔がほころんでしまっていたようだ。 「お姉ちゃんは?」 「社会人は出逢いがないんだよ。  あんたも今日しくじったら数年は確実にぼっち  だよ。  まあ、あたしとしたらウェルカムだけど」 ムッとした顔の

          短編小説『クリスマス』