見出し画像

発達障害者が「これをやると日々が明るくなるかもしれない」こと―当事者である私の経験から

発達障害を持っていることで、様々な苦労をしてきた、あるいは、現に苦労しているという方は、かなり多いと思います。―先に私の苦労体験をお話したいと思います。

私も、子どものときから、数え切れない程の苦労をしてきました。学校の工作や美術の授業についていけず、それらの授業時間は地獄のようでした。体育も、通知表につく成績こそ決して悪くありませんでしたが、体力や筋力などは決して優れているといえず、正直辛かったです。

勉強は、「中学生の時に不登校になるまでは」、授業を聞いているだけで―ろくに家庭学習しなくても―好成績でした。しかしそれは言い方を換えると、勉強の仕方がわかっていなかったとも言えます。そしてそのほころびは不登校になった時に表れました。勉強の仕方がわからないので、全く勉強ができなくなりました。何よりいけなかったのは、勉強の仕方がわからないことを素直に認めて、周りの人々に助けを求めるということをしなかったことです。素直に認められなかったのは、「学校に通っていた頃は、ろくに家庭学習しなくても好成績だったのに」という、愚かなプライドがあったからだと思っています。

人間関係でも苦労しました。空気の読めない行動を取り続け、いじめられたこともあります。さらに苦労したのは、中学卒業のしばらく後から始めたアルバイト―社会に出てからです。

手先の不器用さ、スピードのなさ、空気を読めない、すぐ頭が真っ白になる・・・、これでは職場のお荷物です。私をクビにしないで、雇い続けてくれただけでも感謝です。

そんな人生を送ってきたので、22歳の頃、ついに社会についていけなくなりました。私はもうすぐ36歳になりますが、これまで精神科病棟に17回入院、25歳から34歳までの約9年間を無職で過ごしました。

しかし、32歳の頃から徐々に、それまでの苦労が報われはじめます。様々な人との交流で、自分に何が足りなかったのか、そして、これからどうすれば良いのかが、わかってきました。

もちろんそれはまだ試行錯誤の段階でもあるので、今後もアップデートしていく必要はありますが、今の私が、発達障害によって苦労されている方々―もちろん発達障害ではない方々も―に、「これをやると日々が明るくなる可能性がある」方法を、お伝えしたいと思います。障害の重さの程度や、それぞれの方々の生活事情によって、実行出来ることと出来ないことがあるかもしれませんが、出来ることから始めてみてください。もちろん、支援者の方々の補助があっても全く問題ないです。

それでは、お伝えします。



ここから先は

1,401字

¥ 300

サポートしてくださると、とても嬉しいです😆サポートしてくださる方が増えると、読者の方々へ伝えられることが増えます❗