札幌に、なぜ「俊カフェ」ができたか (7)

ポエムピース社長の松崎氏より、俊カフェオリジナルグッズの提案をいただき、何を作ろうかのアイディア出しが始まりました。iPhoneのカバー、ティーシャツ、ハガキ・・・色々考えながら、現実的なところを出していきました。

同時に、友人で信頼の厚いデザイナーの友人・上仙文江さんに、ロゴやフライヤー、ショップカードなど印刷物一式を依頼。同時にオリジナルグッズのデザインもお願いしました。

また、アイコン的な俊太郎さんの似顔絵のイラストが欲しいと思い、デザイナーである友人に相談。共通の仕事仲間で、世界で活躍する作家を目指すイラストレーターのyukkyちゃんに依頼。1000本ノックのように、非常に多くのバリエーションのイラストをあげてくれました。

そして2017年3月、ポエムピース松崎氏とともに俊太郎さん宅へ。そこでオリジナルグッズのデザインを見ていただいたり、似顔絵をチェックしていただきました。Tシャツは、「とても個人的な谷川俊太郎展」の時にガラス面に展示した「朝のリレー」をモチーフにして、文江さんにデザインしていただいたものを持参。そこで俊太郎さんが一言。「せっかく札幌でカフェを作るのなら、北国っぽいものの方がいいんじゃない? いくつか詩を選んでおいたから、よかったら使って」と、2篇の詩のコピーをくださいました。そのうち1篇が、今俊カフェオリジナルTシャツとして販売中の「天の断片」(詩集『十八歳』所収)。雪が空から降ってくるように、文字が空から降ってくるイメージがふわっと頭に浮かび、これを使わせていただこう!と思いました。そうして文江さんにデザインを依頼し、とても魅力的なデザインが仕上がりました。

この他にも、手ぬぐい(『世間知ラズ』より「午前二時のサイレント映画」、『夜のミッキー・マウス』より「あのひとが来て」の2篇をデザイン)、俊太郎さんが「いつも持ち歩いているこういうタオルがあるといいな」と言ってくださり制作を決めたミニタオルも、文江さんにデザインしていただきました。

また同日、嬉しいイベントが決まったのでした。(続く)

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