札幌に、なぜ「俊カフェ」ができたか (2)

2015年7月に17日間開催した「とても個人的な谷川俊太郎展」。

なぜ述べ1000人以上もの来場者があったのか。

一つは、俊太郎さんから直接私物をお借りし、展示したこと。俊太郎さんから私物を送っていただいた時、電話で丁寧に説明をいただき、それを展示物の横に添えました。

次に、約150冊の詩集や絵本などを並べ、それらを自由に閲覧できるようにしたこと。現在俊カフェでは、雑誌なども含め約500冊の本を閲覧用の棚に並べていますが、企画展開催時は、ここまでの本があるとは想像もしておらず「150冊もある!」と自分としては満足していました。(企画展開催中、多くの方が私物を展示用に貸してくださり、本の数はどんどん増えていきました)

さらにもう一つは、oblaatを中心とした俊太郎さんの詩をグッズ化したものも展示したこと。これは、やはり知らない方が多かったので、喜んでいただけたと思います。展示品を販売用と間違う方も多く、仕入れるところまで頭が回らなかったことを少し後悔しました。

また、DiVaをはじめとする音楽や、俊太郎さん関連のDVDを見聞きできるようにしたことも喜ばれました。ここからDiVaの大ファンになった方もたくさんいらっしゃいます。企画展期間の中ほどで、なんとまこりんが来て、オール俊太郎さんという贅沢なライブを開催。これには涙が出ました。札幌で活躍中の扇柳トールさんというアーティストが、贅沢にもサポートに入ってくださいました。(トールさんは、ロケット姉妹というユニットを組んでいて、私はそのファンでもあります)

会場のSYMBIOSIS(シンビオシス)は路面に面しており、大きなガラス面には「朝のリレー」を展示。これを見てふらっと入ってくる方も多かったように思います。

こうして企画展に大きな手応えを感じた私は、「常設の場を持ちたい」と強く思うようになりました。(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?