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めちゃカッコいいクリエイティブ集団にしたかったはずなんだけどな…

独立して9年が経ち、いよいよ10年目(最初に設立した会社も10期目)。この10年という数字は僕にとって重要な数字。

若い頃から「ちょうど良い頃合い」を大事にして生きています。人生や人を語るなら45歳くらいがちょうど良い。だから人をテーマにした映画を撮るなら45歳だな。みたいな考え方。

それで「ちょうど良い頃合に照準を合わせて事前の予行練習する」という計画で人生を生きています。いざ、ちょうど良い頃合いで動き始めると練習不足でタイミング逃すから。

実際に、今年で34歳となる僕はプロデューサーの立場で何本か自主製作映画を作る経験をしたり、映画プロデューサーと一緒に仕事したり。役者のキャスティング事業を行ったり。CMやPVを中心に映像の事業もやっていたり。映画を作る学びに繋がることは地道にやっています。

脚本とかも書き溜めてはいるので40歳辺りからは自分の名前を前面に出して、作品の評価を受けながら微調整をして「ちょうど良い45歳の頃合いに映画監督デビューしよう」なんて考えています。

その中で僕は「社長とか起業は35歳くらいがちょうど良い」と思っていました。それが出資詐欺的な誘いに乗ってしまい、予定より早く25歳で起業したのです。全然ちょうどよくない。

すると、

「35歳の時に本当にやりたい会社を始めよう」「25歳からの10年間は1回練習と思って色々と試そう」「だからこの会社は10年目で潰そう」

と決めていました。そうして、いよいよ10年目です。潰そうと思っていたけど社員が引き継ぎたいというので「10年目の卒業」に変わったのですが…。

ともあれ10年目。本来の「起業にちょうどいい35歳(※個人的な見解)」を迎えるに至って、10年間の反省と改善をまとめたノートを眺めながら、次の10年計画を作成しているのが最近だったりします。

ちなみに独立以降のざっくりした流れ
(↓事業コンサル兼製造メーカーで1年半)
■映像制作会社として独立起業
結婚式場の映像制作⇒店舗・企業のPV⇒制作した企業PR映像が300万回再生を超えて話題
■PR戦略の案件が増える
連続でバズ企画に参加した実績でPR戦略の依頼が増える⇒一週間で1,000万再生生み出す
■売上100億以上企業のリブランディング
PRだけでなく事業・商品開発に携わる
■1,300億グループのホールディングス化を統括
グループ13企業をリブランディング/3か年計画の作成と管理(住宅・食品・物流・学校….etc)/5つの新規事業立案から実施
■100周年リブランディング2社
■事業プロデュース業が増える
新規事業で課題解決するみたいな体制
■工場買収でOEM製造の会社設立
クライアントワーク中に「そんなに売れる自信あるなら自分でやれば良いじゃん」と言われて開始
■ハリウッドの映画スタジオに呼ばれてJOINT
運営しているメディアに問い合わせからの縁/2年間ロスと日本を行ったり来たり
■社員の10名独立で関連企業10社体制
軌道に乗った事業を社員に渡す形で独立させていくスタイル/独立メンバーとは40歳になれば集まろうと約束
■帰国中のコロナで日本滞在
■ストーリーテリング事業AZ開始
上記の流れの中で他、米国不動産、キャスティング、唐揚げ開発、CBD、時計修理etcと数社立ち上げ。
※この辺りも年末にまとめたい

起業当初は「映像チームってカッコいいじゃん!皆でお揃いのツナギとか着て、クオリティに対して異常な拘りを持ってて、雨やら雪やら降らせて、斬新な表現を生み出すために24時間クリエイティブのことばかり考えてますー!」みたいな会社にしたいと考えていたのだけど…。

コンサル兼製造メーカー時代に身についた戦略思考や仕組み作りといったビジネス的な視点が求められてしまい、思った形とは随分とかけ離れていった。

「本番は35歳からだから良いか」と意志なき流れるまま経営はそんなもんだ。ただ知識と経験を積み重ねる目的は達成できていたと思う。

いくつもの事業が生まれる瞬間を現場で見ながら、管理職から現場の人、組織がどのように動くのか。商品開発はどうやっているの?広告戦略は?採用は?アニメはどう作ってんの?アプリは?

と、企画提案と実施を繰り返しながら9年。当初描いた形とは全然違うが、予行練習としては良い経験ができた感のある9年。

知人からは色々やっているよね。と言われるけど個人的には基盤となる経験を積んだだけで「まだ始まっていない」という感覚。それと「今まで一つのことしかしていない」という答えも浮かんだ。

それがストーリーだった。2018年にロスで仕事をしている時にストーリーは数学的なものであり、ロジカルなものであると学術的な知見を得たことで、この9年はストーリーを描き続けただけだった。という考えに至ったりした。

予行練習の期間で広げまくった道を、ギュッと凝縮したとき、真ん中にあったものがストーリー。

「ストーリーを描き、伝え、変える」

この9年、いやもっと昔にテニススクール事業を生み出した18年前から、これしか繰り返していない。それが9年の予行練習で辿りついた正解なら「ストーリー」を軸にした事業がやってみたい。

2023年の7月で私は35歳を迎える。そこからの10年が本番。ストーリーを語るにはちょうどいい頃合い。今は予行練習の最後に磨きをかけています。

次の10年は目指す形を明確に、意志ある事業づくり。潰すためでなく継承するための、壮大な冒険しようとしています。

驚きのあるお知らせができると良いな。

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