クリエイターと「いいひと」の関係。
このところ、「いいひと」について考える機会が多い。
むかしから作家や芸術家には、どうにもならない人格破綻者、というイメージがつきまとっている。無頼派という言葉はまさにそうだし、むしろ人格が破綻していてこそ、こころに闇を抱えていてこそ、優れた表現ができるのだという話もよく耳にする。
しかし、ぼくの身のまわりにいる優れたクリエイターたち——それは作家や芸術家というよりは、やはりクリエイターの語がふさわしい人たちなのだけど——は、一様にみな謙虚で「いいひと」である。人の迷惑にな