2022年のスター・ウォーズを振り返る
今回は2022年のスターウォーズを振り返っていこうと思います。
年のはじめのほうに、「今年はスターウォーズの年になる」と題して、2022年のスターウォーズについて予想しています。合わせて御覧ください。
2022年にディズニープラスで配信されたスターウォーズ作品は以下の通り。
ブック・オブ・ボバ・フェット
オビ・ワン・ケノービ
キャシアン・アンドー
テイルズ・オブ・ジェダイ
(ウィロー)
ここに、マンダロリアン/シーズン3、バッドバッチ/シーズン2が、もしかしたらアソーカも食い込んでくる来ると予想していたので、少し残念ではありました。ただ、量的には十分だったと思います。
バッドバッチは年明けすぐ、マンダロリアンも3月頭からの配信と決まっていますね。楽しみです。
2022年のスターウォーズ全体を振り返ると、キャシアン・アンドーが予想を遥かに超える良作、人気キャラのボバ・フェットとオビワンのドラマは期待を超えてこなかった印象です。
ここからは各作品のネタバレを含みながら振り返り、まだ見てない方はご注意
※、映画ウィローは、スター・ウォーズ正史とのつながりが薄いので今回の振り返りからは省きます。
ブック・オブ・ボバ・フェット
マンダロリアン・シーズン2で復活したことで、エピソード6/ジェダイの帰還からの復帰方法がきになっていましたから、そのあたりを掘り下げてくれたのは良かったです。
ただ、それ以上の部分で記憶に残るようなエピソードといえば最後のキャド・ベインとの決闘くらい。ドラマの後半はマンダロリアン/シーズン2.5になっていたとこもあって、単独作としての物足りなさがありました。キャド・ベインとの一騎打ちは見ごたえがあっただけに、この部分ももう少し前から掘り下げてほしかったですね。
個人的には、ボバ・フェットはドラマ・マンダロリアンのサブキャラの立ち位置のほうがいいと思います。
オビ=ワン・ケノービ
多くのスターウォーズファンが待ち望んでいたオビワンの単独作。
配信前から期待値がバク上がりしていたせいか、それを超えてくるものではありませんでした。ダース・ベイダーの登場が前々からわかっていたのもあって、あんな感じに収まるのはある程度予想できてしまいましたね。
マスクが割れてアナキンの顔が見える展開とか、アニメ「反乱者たち」でやっていたので、それほど興奮するものではありませんでした。
尋問官のリーヴァがオーダー66を経験したという面白いバックグラウンドを見せていただけに、本編での彼女の行動がよくわからなったのが残念。彼女はなぜオビワンに執着していたのか、最終的にどうしたかったのか謎でした。
あとライトセーバーが胴体を貫いても死なないという展開にも疑問でしたね。これをありにしてしまうと、ライトセーバーバトルでの緊張感が弱まってしまうと思います。
単独作を作ってくれたのは良かったんですけど、ファンムービーっぽく見えてしまう場面も多く、一つの作品としての面白さは欠けていた印象です。
キャシアン・アンドー
ボバ・フェットやオビワンと違い生い立ち・経歴が不明ということで、何が起こるか予想できなかった分、非常に楽しめましたね。ツイッターの反応を見ても、各エピソード配信後の反応はどの回も好評だった印象。年末のドラマ部門のランキングでトップ5以内に挙げている方も多く、スターウォーズファンとしてはありがたいことですね。
ではキャシアン・アンドーの何が良かったのか。
まずスターウォーズというブランドを持っていながら、一つのドラマ作品として面白かったところ。本当ならファンが喜ぶ小ネタや伏線、ライトセーバーバトルや戦艦バトルをベースに作れば、ウケは良かったし、予告編から盛り上げることができたでしょう。
でもそうはせず、スターウォーズという素材は使いながらも中身の部分で勝負し、見せ方やディテールにこだわったことで完成度の高いドラマ作品に仕上がりました。
新しいスターウォーズの流れを作ったマンダロリアンよりも元々もっているスターウォーズ要素は少なかったです。しかしながら、帝国の捕虜や一つの小さな街にスポットが当たるところなど、新しいスターウォーズを見せてくれて、こういうのもありだと思いましたね。
また、一つひとつの行動・会話にこだわりを感じ、物語が進まないエピソードでも非常に面白かったんですよね。
一対一のバトルとか戦艦バトルはほぼないですが、そんなものは必要ないほど、話が面白かったですね。
今までにないシリアスなスターウォーズで、エピソードによってはテンポが非常に遅いし、バトルは少ないしってところで、かなり人を選ぶ作品だと思います。でも、ここまで評価されているところを見ると、今までにないスターウォーズとして受け入れられている作品だと思いますね。
シーズン2も期待大です。
テイルズ・オブ・ジェダイ
アソーカとドゥークーの過去を描いた短編シリーズ。
アソーカ推しの筆者としてはどの回も満足でした。尋問官との戦いで見えた余裕・頼もしさははんぱなかったですね。
ドゥークーについても、エピソード2・クローンの攻撃につながる小ネタ、闇落ちした背景が見えて良かったです。
こうやって、映画や長編アニメで描ききれなかった部分を短編シリーズにして出すのはアリだと思います。なので、他のキャラクターでもまたやってほしいですね。