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保活の手順と質問リスト

妊娠安定期に入った時、保活について考え始めたものの、これまでやったことがないため、手順や考慮すべきポイントがよく分かりませんでした。
今回は私が実際に行った保活(東京23区)について、保活アドバイザーに相談してレビューいただいたので、その進め方と内容について書きます。

保活の手順

まずはざっくり保活の流れから。

①区役所と会社から事前情報を収集
②保育園選びの軸から優先順位を決める
③見学前のチェックリスト作成
④保育園見学
⑤認可外保育園の申し込み(先着の場合)
⑥認可保育園の申し込み

出産予定日によるとは思うのですが、妊娠したらまず①については確認をしておき、0歳児で預ける場合は認可保育園の申し込みが始まる11月くらいまでには④保育園見学を完了させておく方がよいです。

①区役所と会社から事前情報を収集

保活を行うにあたり、まずは自分が住んでいる区の状況と会社の制度などを確認します。

最初に確認した方がよい項目は下記です。

・待機児童の状況
・保育園のリスト
・家庭状況をポイント化した「点数」
・認可保育園申し込みのスケジュールと必要な書類関係

必要書類や点数のカウント方法、保育園リストは、どの区役所のWEBサイトにも「保育園の手引き」として掲載されています。
ただ、来年度版が出るのは申込みが始まる結構直前なので、まずは今年度版を確認し、慎重を期するなら区役所に電話して来年度は大きく変更がありそうか確認しても良いかと思います。

中には、この段階ですでに待機児童がほぼ確定してしまう場合がありますし、「区に住んでいる期間」が入りやすさに影響する区、保育料の補助金が充実している区もあります。引っ越しすらも検討した方がいい場合があると思いますので、とにかく早めに状況を把握するのがベターです。

「保育園の手引き」を読んで不明点がある場合も、ぜひ区役所に問い合わせてみてください。私は2つの区で電話問い合わせをしたことがありますが、どちらの区役所の方も親切・丁寧に対応してくださりました。

電話では、どれくらいの点数の人がボリュームゾーンなのかや、年齢や申込み時期によって異なる入園難易度、前年ベースの保育園ごとの倍率などの「保育園の手引き」には記載されていないことを教えてもらうことができました。
入園倍率は年によって異なるため、あくまで参考ですが、「駅チカは倍率が高くなりやすい」「○○園は△△という理由で倍率が高い/低い」といったことも聞けて参考になりました。

また、会社員の場合は「企業主導型保育園」という複数企業が共同で運営している園があり、その地域枠があることも。こちらは区役所のWEBサイトには掲載されていませんので、会社に問い合わせたり調べてみると候補園が増えるかもしれません。

会社からの情報収集で言うと、認可保育園申し込みの時に必要な書類を会社から発行してもらう必要があるため、必要な書類が何で、どれくらいの期間で発行してもらえるのかや、万が一落選した場合は育休をどれくらい延長できるのかなど、対応について確認しておくとよいかと思います。

②保育園選びの軸から優先順位を決める

ざっと事前情報をインプットできたら、申し込み園の絞り込みを行います。

選定軸はいろいろあるかと思いますが、まずは見学しなくてもWEBサイトを見て分かる範囲の軸で「絶対に譲れない条件」を決めるのがよいかと思います。

例えば、下記のような軸でしょうか。
・庭園がある
・○○教育がある
・園で手作りの食事が提供される
・家から園までの距離が徒歩○分以内
・延長保育が○時まである
・保護者の負担が少ない(おむつは持ち帰らなくていい、イベント参加は自由など)

ちなみに我が家は「家→園→駅が徒歩○分圏内」「○時まで延長保育がある」を最低条件にしてリストアップしました。

そして、昨年実績ベースで入園者の最低点数に我が家が達しているかを確認し、リストが少なすぎないか、入園の現実度はどれくらいかを見ました。
どうしても同じ点数の人が多くなる傾向がありますし、我が家はまさしくそれでボーダーライン上であることは確実だったため、認可外保育園も同時に検討しました。

③保育園見学前のチェックリスト作成

見学する園を決めたら、見学時に確認するべきチェックリストを作成します。
チェックリストは、様々な情報サイトや友人のアドバイス、個人的に気になったことから作成しましたので、もしよければ参考にしてみてください。

・方針(子どもへの接し方についての考え方と、保育する先生への教育内容)
・屋外活動の内容と時間(散歩頻度)
・屋内活動の内容と時間(教育内容)
・お昼寝の時間と考え方(強制か、比較的自由か)
・先生と園児の様子(先生の子どもへの関わり方は問題なさそうか。子どもは楽しそうか、挨拶が習慣化されているか)
・先生の性別と年齢構成
・清潔感(隅にゴミが溜まっているなどはないか)
・食事とおやつの内容(1週間分を確認)
・食事の調理体制、食材調達方法
・アレルギーと離乳食の対応方法
・安全対策(食事の喉づまり、おもちゃなどの誤飲、お昼寝中と散歩中の事故防止)
・持ち物(管理方法や名前記載の有無、ゴミの持ち帰りについて)
・連絡帳の内容
・ベビーカーや抱っこ紐を置いておけるか
・延長保育の時間と内容(捕食や夕食対応)
・保護者参加のイベントや手伝い
・災害時の緊急対応方法(避難経路の確保、マニュアル化や訓練内容)
・発熱や怪我のときの対応

我が家は夫と私で見学する園を分けたため、個人差が出ないようにと、解像度の高い情報収集ができるように、重視するポイントについては質問例も一緒に作りました。
例えば「子どもへの接し方」なら、「自主性を重んじるということだが、具体的にどういうことを行っているのか。○○という場合があったとしたらどのような声かけや対応をするのか」や、「食の安全性」については、「食材の調達経路」や「1週間分のおやつの内容(市販の甘いものを与えすぎていないか)」を確認すると決めていました。

④保育園見学

チェックリストを作成したら、保育園に電話予約して見学です。

我が家は見学で確認したことはGoogleスプレッドシートにまとめて共有し、見学の度にざっくり会話しながら質問内容も更新。最終的にはそのシートを見ながら申し込み園と希望順位を決めました。

やはり見てみないと分からないことも多く、重視するポイントが変わる場合もあると思います。
私の場合は、立地は非常に良いけれど申込みしないと決めた園もありましたし、知人は「庭園はマストと思っていたけど、基本毎日散歩に連れて行ってくれるし、先生の人柄や子どもへの接し方が非常に良い園がから庭園はなくてもいい」と判断していました。

⑤認可外保育園の申し込み

もし認可外保育園も候補にするのであれば、そして認可外保育園は先着順のところもあるため、必要に応じて申し込みを行います。
認可外保育園は独自の教育方針があったり、持ち物の負担が少ないなどのメメリットがある場合もあります。
我が家は認可外保育園も申し込みました。

⑥認可保育園の申し込み

認可保育園の申し込みは締切の2週間前から区役所が混雑し始めると聞いていたことと、万が一書類の不備があると困るので、受付開始してすぐ申し込みに行きました。並ばずすぐ完了できたのでよかったです。

雑記

ここまでいろいろ書いてきましたが、どれだけ頑張って質問を具体化したり、見学時に一所懸命見てみても、我が子にとって本当によい環境か分からないところは、転職活動などと同じで難しいなと感じました。それでも、自分たちの軸ではNGだと思う園ははじくことができたし、持てる情報の中で一所懸命考えるしかないところはそれこそ仕事と同じなので、十分に準備して考えることは大切だと思いました。

また、改めて今回強く感じたのは今話題の「行政のデジタル化の遅れ」でした。申請を書類ではなくシステム化した方が断然よいのに。提出する書類すべてに何度も名前を書くのは面倒くさいし、希望園を各自が書いたものを、行政側が手作業で本当にミスなく精査できるのかも疑問だと思いました。書類を提出に行くと、それを確認するのもすべて手作業ですし…無駄が多い。これから改善されるといいけど…何なら私設計するけどなーと思いました。。

いろいろ面倒なことも多いですが、すべての方が少ない手間で納得がいく保活ができるようになるといいなと切に願います。

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