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テーマは1つでは多すぎる。       学会発表のネタを探す方法~急がば回れ~

皆さんは学会発表のネタを探す時にどのように探していますか?

まず私の前提として
「患者さんや医療従事者の将来に役立つテーマ」
を掲げています。
ただの自己満足で終わる学会発表であれば発表する価値はないと私は考えています。

それを踏まえた上で
皆さんはテーマ設定をどのようにを決めていますか?
私の愛読書から面白い内容があったので参考までに紹介したいと思います。


外山 滋比古さんの【思考の整理学】

"東大・京大で1番読まれた本"
だそうです。

最近では読みやすいようにワイド版も出されています。

初版から40年経ってもなおこれだけの新鮮さを保っている本ですから読んで損はない一冊です。

様々な思考法がぎゅっと一冊に詰まっているのですが、
この中の「カクテル」という小項目から一部抜粋させていただきました。


テーマは一つでは多すぎる。
少なくとも2つ、できれば3つを持ってスタートすべき

思考の整理学「カクテル」より

例えば、
私は「左脚領域ペーシング」についてのテーマを主として研究しています。しかしながら、左脚領域ペーシングのことを毎日考えてしまうとこだわりや力みが出るため、研究がなかなか進まないことがあります。

ここでテーマBやテーマCを新たに作り出します。
テーマBは心房抗頻拍ペーシング、テーマCは医療VRについて
テーマB単体、テーマC単体について研究を進めてもいいですが
ここでは「テーマA×テーマB」「テーマB×テーマC」を掛け合わせることで
新たな研究ネタが生まれるわけです。

複数のテーマを同時に持つことは
遠い道のりのように見え大変そうですが、
"あっと"なるアイデアが生まれることも。
急がば回れです。


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