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なにが"整う"だよこのねづっち気取りがよ

もうタイトルで分かると思うので言うまでもないことなんですけど、サウナ好きな方は読まない方がいいです。

読むにしても、整ってから読んだ方がいいです。












友達と銭湯なり温泉なりに入ると、必ずどこかのタイミングでサウナフェーズがあるんですよ。

「じゃサウナ行こうぜ!」の段階。いつ誰と行っても絶対これある。サウナフェーズ回避できない。





いや別にいいんですけど、友達と一緒だったら全然付き合いますけど、ホントは"回避"とか言っちゃいけないんですけど、それにしてもわざわざ温泉まで来て苦しむ必要がどこにあるんですか?






サウナの室温って摂氏70~90度らしいの。普通に華氏温度と見紛う。


こんな極限の環境なので、15分もいると、流石の人体もちょっとヤバい状態になるらしいんですよ。


かと言って、サウナー(笑)のみなさんはサウナ時計一周を目安に入ってるらしいから、1度入ったら12分は出てこないらしいの。


なんで温泉で死の淵立とうとするの?



あと3分いたら人体ヤバいらしいけど大丈夫そ?




彼らサウナーは死の淵と己の忍耐との狭間で文字通り命を懸けているし、そんな命懸け男しかいないせまっ苦しい空間に俺みたいな弱者男性、

間違えた、貧弱な男が入ったらも〜う耐えられない。




本当は5秒もしたら出たいけど、命懸け男たちの「なにおまえ、もう出るの?"覚悟"も持たずに入って来たわけ?冷やかしだったら許さねえけど?」みたいな視線が怖すぎるのでとりあえず誰かが出るまでは意地でも出ないことにする。


そのまま摂氏80度の熱風が支配する空間で、おっさんの(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~)という呻き声や、おっさんの汗の匂いや、テレビの全っ然面白くないワンシーンに腹抱えてるおっさんの笑い声、それらを一身に受けながら、俺は誰かがこの空間を出るまで、くらげのおでこってどこにあるのかなみたいな、そういうあんまり苦しい方向に連想していかなそうなことを考えてただただ耐えている。


なにがおもろいねん。




そんで、"整う"ってなんだよ。
なぞかけでもするつもりなんですか?なぞかけが「整いました!」するまで出ちゃいけないみたいなシステムなんですか?サウナって。


おっさんみんな出られなくて死にますけどそれ。




大体サウナは生と死の狭間のチキンレースを楽しむもので、男は男で生来の闘争本能から惹かれてしまうものだと思ってるんです僕は。闘いなんですサウナは。


それをなんですかあなた達は、"整う"って。

微妙にオシャレにしないでもらえますか。





しかも整う側であるはずのおっさんサウナー、俺から見たら全然整ってないしね。

サウナでも呻いてるし、水風呂でも呻いてるし、外気浴?しても呻いてるし、ずっと苦しそうなんですけど。

もう傍からみたら一体なにが整ってるのか見当が付かねえんだよ。

整うどころか乱れてそうだよ心拍とか血圧とか。




素直に「デスゲームしてます」でいいと思うんですよ。地獄だもんサウナ。それでも本能でやめられない人がいるからサウナビジネスが続いてるわけで。


それを"整う"って言葉があるせいで、オシャレ女子の休日ルーティンみたいなところに平然と組み込まれそうなのがめちゃくちゃ怖いんですよ。



オシャレ女子は休日に命懸けないで泣






今年の冬のいつだったっけな、例によってサウナ連れてかれたことがあったんだけど、

サウナ(暑すぎ)

水風呂(馬鹿冷たい)

外気浴(エターナルブリザード)

サウナ(暑すぎ)

水風呂(何も感じない)

外気浴(何も感じない)

サウナ(暑さなどとうになく、指先まで得体の知れない清涼感が襲い、身体は風吹けば飛ぶほど軽くなり、何も起きてないのに笑いが止まらなくなって口角が下がらない)

みたいな体験をしたんですよ。もしかしてこれが"整う"なんですかね。俺はもう戻れなくなると思って、口角下がんなくてヘラヘラしたままサウナ出ましたけどね。


こんな状態になって、それでも「整った〜」ってなってる人、冗談抜きでヤバいと思いますよ。それたぶん身体じゃなくて、天国までの身支度が整ってるというか。


俺も危うく死ぬとこでした。金払って羽伸ばす施設で体験する感覚ではないのよ絶対。



そんな俺の最近のブームは、専ら岩盤浴です。

感覚的には熱帯夜で寝れなくて苦しんでるあの時間と大差ないんですけど、健康美容意識の高い人間が多いので、首と顎のラインが綺麗な人がめちゃくちゃ多いんです。みんなかっこいいし美人。身体は知らんけど顔が整ってる。漫画も読める。最悪寝ても死なない。おっさんもいない。


サウナで整うより、岩盤浴で整った顔見に行きません?





さて整いました。

地元の銭湯のちょっとヌメっとした床とかけまして、僕と解きます。


その心は、どちらもすべりがち。














おあとがよろしいようで

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