マネージャーからプレイヤーに戻った人からみたマネジ論

こんにちは、マネージャーからプレイヤーに戻ってそろそろ半年が過ぎようとしているので、記憶が風化してしまう前に自分への備忘録的に思ったこと感じたことをここに記す。
今回は「誰かに見てほしい!」という思いよりもただただ発散する場所として使っていこうと思っているので、読みづらっ!って思っても置き去りにしていく、そんなStyleでお届けします。

いつ頃からマネジメントから降りることを考えていたのか

実は結構前からです。少なくとも1年以上前から、いつかはプレイヤーに戻りたいなと思っていたし、上長にも話していました。
理由は単純、自分がものづくりの最前線にいたいからです。

「じゃあなんでそもそもマネージャー引き受けたの?」

そう思われる方もいるでしょう。マネジメントをやるいいところもあるんです。
特にマネジメントやりたくない方にここだけは届いてほしいんです。

マネジメントをする上でのイイコト

  • 手数の上で自分だけでは実現できなそうなことができる

  • やりたいことを通しやすくなる

  • より温度・密度の高い情報にアクセスできるようになる

まぁ他にもマネジメント自体を経験できる、とか市場価値が上がる、とかあるかもしれませんがそもそもそういうのに興味がある人はマネジメント層になるために日々頑張ってらっしゃると思うので、ぜひ興味がない人にこそこの観点は覚えていてほしいですね。

とにかく何かやりたいことがある人にとって、上位レイヤーに身を置くことでその実現性を高められるということはものすごいアドバンテージだと実感しました。

一方で、細部に自分の神経を通すことであったり、複数のプロダクトに横串で一つの意志をもたせることに難しさをすごく感じた期間でもありました。
プロダクト面だけではなく、経験値の分配を適切に行うためにも介入することを意図的に抑えていたことも、プレイヤーに戻る意志が作られていった一因かもしれません。


プレイヤーに戻る決定をした最大の理由は?

管掌範囲のフェイズと私のマネジメントスタイルが最適解でなくなった、と感じたことです。

部署発足当初、やらなければならないことがあって、それを完遂するためには部署という箱が必要がありました。
また、当時の環境はジュニアメンバーしかおらず、私がリーディングをする必要性・必然性がメチャメチャあったのでマネージャーを引き受けました。

その後もやりたいことがたくさんあったので、部署を大きくするための活動や、大きくなった部署のマネジメントなどに奮闘していくこととなります。
従業員アンケートでもうちの部署は全社と比較してもかなり高い水準であったとHRBPの方から聞いていました。(まぁ私が圧政をしいてアンケート結果が歪んでたって可能性はあるかもしれませんがね!)

とまぁ、部署という小さな単位ではありますが黎明期・拡大期において、私がマネジメントしていたほうがいいだろう、という実感がありました。
私個人のキャリアとしても今までメインで担当したサービス30超のなかで、新規立ち上げから携わっていたものが約半数あったので、「何かを更地から作り上げ、独り立ちできるまで育てる」というフェイズに適正があったのかもしれません。

そんなこんなで拡大期も一段落してきた頃、1on1などでメンバーと対話しているときに、ふと、彼らの成長に対して自分が寄与できているのだろうか?という不安が頭をよぎりました。
私自身しっかり育成をされた経験、というものに乏しく、機会の中から成長してきたタイプなので「適切な機会の提供」という側面以外のサポートに苦手意識があったのかもしれません。
この不安についてはメンバーに話したこともないので、事実かもしれないし杞憂かもしれないですが、とにかくその時はそう思っていました。


マネジメントスタイルについて

マネジメントスタイルには様々な種類があると思っています。自分が率いるようなリーダータイプや、メンバーの応援をしてくれるサポータータイプ、メンバーの最高速度を引き出すアクセラレータータイプや、最高速度の上限自体を引き上げるようなコーチタイプなどなど、切り方分け方は無数にあると思っています。

私自身は上記の例で言えばアクセラレータータイプであると自認しています。
PdMとしての私の特性がそのまんま出ているのですが、協働者が最高速度を出せるようロードマップを作り、そのマップ上に石ころ一つ残さないことを至上とする宗派、じゃねぇや、流派です。

ただ私が当時、うちの部署に必要なマネジメントスタイルはコーチタイプだと感じていましたし、事実コーチタイプの人にバトンタッチしたら、なんか前よりメンバーの活力が出ているように感じる!と思っています。
だから合ってたと思う、当時の俺グッジョブ。


マネージャーとプレイヤーの能力貢献ロジック

スタイルと部署のステージのマッチによるところ以外にも理由はありました。
自分で言うのもなんですが、私プレイヤーとしての能力のほうがマネージャーとしての能力よりも優れていると思っているのです。
例えばマネージャースキルが100段階中65くらいだとしたら、プレイヤースキルは78くらいあると思っています。

単純に大きい値の方を使えばいいというわけでもなく、それぞれ実効させられる能力値が役回りによって異なっている、と私は考えています。
どういうことかというと、

  • プレイヤースキル(PS)はそのまま実効される
    PS78のプロジェクト寄与能力値=>78

  • マネージャースキル(MS)は効果実効にしきい値がある
    MS65の組織寄与能力値=>60
    MS70以上で寄与能力値70だよ!

こんな感じ。
PSはそのまま実力が反映されるけど、MSの方は一定レンジ内であれば組織貢献力は多少のレベル差があっても変わらないというものです。
なので、一定水準あれば、多少自分より劣っていたとて大きく問題ないと思っていました。
※実際バトンタッチした方は私のしきい値を大きく超えていたので、上記の考え方自体今回の意思決定にはいらなかったのですが。

いわゆる「降格」は怖くなかったのか

全然マジで微塵も怖くなかったです笑

こういうのhttps://note.com/sutebuu/n/n541914621bc9とか
こういうのhttps://note.com/yosuke77/n/n74669060e667とかがあって、弊社は割と役職をただの役割と定義している風土があるのです。

それに加えて役割をバトンタッチしてくれた方も昔は他部署の部長で、「役職は役割でありマネージャーとプレイヤーを行き来できるのが理想的だよね」と話してくれた事があったので、ほんとソレだね!と思いました。

  • 部署のフェイズとマネジメントスタイル

  • プレイヤーとマネージャーの寄与値構造の違い

  • 役職は役割であるという考え方

この3つが揃ったと感じたときにプレイヤーに戻ろうという決意が固まりました。

最後に

一見すると退職ポストに見えないこともないですが、退職するわけでもこの場所でやりたいことが尽きたわけでも全然ないです!
冒頭記したように自分がどういう思考経路を辿って意思決定したのかを整理しておきたかっただけなのです。
それが故に図解も一切使わないただの駄文が出来上がったわけですね。さすが俺。
というわけで、プレイングの最前線でしか身につかないことを今は体に染み込ませる時間として使っていこうと思います!

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