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風景写真をプリントして作品に昇華させるために大事なことのあれこれ(その1)

こんにちは。朱門 (@shumonphoto, instagram.com/shumonphoto)です。
今回から写真をプリントするための基本から、プリント用のデータの仕上げ方、個人的にお気に入りの紙や、おすすめのプリンタ、それと写真展のときに学んだ展示方法のポイントなどを数回に分けてお伝えしていきます。
中級以上の方には最初の方は退屈かもしれませんが、ぜひ最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

デジタルデータとプリントの違い

いつも言っていることですが、「風景写真はプリントして、壁に飾ることで作品として完成する。」と思っています。(個人的に)
SNSやWeb上で見る写真は作品じゃないのかと言われそうですが、少なくとも自分自身でアップしている写真は作品としての完成形ではなく、作品を幅広く知ってもらうための一つの手段として捉えています。
やはり一番はプリントして額装してものを作品として見てほしいのです。
プリントすると、やはりそれにはモノとしての価値や質感が生まれ、モニターで見る写真とは一線を画するものになるので、プリントしたことが無いのであれば、ぜひ試してほしいです。

最近はNFTアートとして、デジタルデータもリアルプリントに変わる作品としての価値が認められつつありますが、世界のTop風景写真家たちはNFTアート購入者に対してプリントもつけてるようですね。
やはり購入者もNFTの希少価値性とともにプリント作品が手に入るのは嬉しいのでしょうね。(真似しようと思います笑)

問題編

まずはプリントに関するよくある問題について。

色の問題

だいぶ前置きが長くなりつつありますが、まだ序盤です(笑)
自分も初心者の頃はそうだったなぁと思うのですが、プリントしようと思って最初にぶち当たる壁が色が合わない問題です。
- 自分のプリンタで自宅でインクジェットプリントする場合
- 展示のためにプロラボで銀塩プリントする場合
- 名刺やポストカードを作ろうと印刷所にデータ入稿する場合
- 雑誌や書籍に記事を書くことになって、データを入稿する場合
上記や他のシチュエーションでも同じですが、自分のモニターで見ている写真の色やコントラストがプリントするとなんだかイメージが違う、色が変わってしまったなんて経験はないでしょうか?

原因は状況によっても変わりますが、多くの場合は自分のモニター・PC環境やデータ側にあることが多いです。

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