見出し画像

トルエーラ柏

ヴォスクオーレ仙台でのプレーを終えて、トルエーラ柏(現しながわシティ)に入団すると、数多くのF1クラブで活躍した名だたるメンバーがいました。
F2クラブでは普通あり得ない豪華なメンバー。
ずっと一緒にやってみたいと思っていた監督。
僕が求めていたものがここにはありました。

想定外

トルエーラ柏に入団するにあたり、最初からそこにいたわけではなく、栃木シティで栃木県リーグを何試合か戦うことになりました。

午前に柏の練習に行き、午後に栃木の練習に行くこともありました。
SNS含め外からはたくさんの声が聞こえてきましたが、選手はただただ結果を出すだけ。

理解してくれる対戦相手の方々とは笑い合って話せるなど、知り合いが特にいたわけでもないけど、良い関係を作れていたんじゃないかな?と思います。

そして結果を出し続けた結果、無事トルエーラ柏での活動になりました。

刺激

毎日F1リーグで優勝するために練習をしていたので、強度も高くて、まったくサボれない。
僕自身の課題であった、ボールの受け方はとても細かく、日々成長している感覚が個人的にありました。
この監督といえばクアトロ(※)ってイメージ通りにクアトロに着手しました。
※クアトロ=4人が横並びになり、攻め込む戦術。

実際に僕がプレーしたのは3-1(※)ベースでしたが、フットサルの深みを知ることができました。
※3-1=前にピヴォと呼ばれる選手を置いて、後ろ3人でピヴォを活用しながら攻め込む戦術。

選手の感覚も尊重してくれていたので、僕自身は非常にやりやすかったです。
そういうコミュニケーションを取ることによって双方の考え方を理解することができ、新たな発見をできることが多々ありました。

選手各々への細かいアドバイスなど、本当に学びと気付きのある毎日でした。
毎日練習を映像で撮り、わからないところは聞く。
週1〜2回はミーティングでプレーの共有をする。
そしてチームとしての方向性をしっかりと示してくれました。

リーグ優勝

苦しい試合もありましたが、全勝でF2リーグを優勝することができました。
F1リーグと比べて、技術は下がる部分もありましたが、本来なら起きないだろうなと言ったエラーが起きたり、F2リーグならではの難しさを感じることがありました。
その中でゴール数は多くはなかったものの、ゴールに絡む回数やチャンスメイク自体はできていたので、成長を実感しながら楽しんでプレーすることはできていました。
ただ個人的な好感触とは反対に出場時間が思ったより長くないなと思っていました。
それは仙台の時に長く出過ぎていたのもあったかもしれません。

若干のズレというのは他人の評価ですから当然起きます。
もう少し出してくれればもっとできるのに。
それでもこんなに野心剥き出しのクラブでプレーする喜びは何にも変えられないものでした。

日本一

トルエーラ柏としては大会後にF1とF2の入替戦を控えていたこともあり、立ち位置としては難しい大会を迎えました。

ただF1クラブと真剣に戦えるF2クラブにとっては唯一の大会。
練習試合とは違った緊張感、雰囲気の中での試合。

練習試合で負けたことのある相手が同じブロックにいたりとなかなか難しいトーナメントになりました。

人生で1回くらいは勝ってみたいな〜と思っていた名古屋にも勝ち、そのシーズン2位の大分にも勝つことができ、こんなに事がうまく進んでいいのか?と思うくらいに勝ち進み、延長戦までもつれ込んだ決勝戦も制して日本一を掴み取ることができました。
僕自身も準決勝、決勝と大一番でゴールを決めることもでき、1週間後に控えた入替戦に弾みをつけました。

入替戦

最高な雰囲気の中、入替戦に臨んで、F1リーグへと意気込んでいたところ、トルエーラ柏にF1クラブライセンスを交付できないということになりました。
そのため、入替戦で勝とうがF1リーグに上がることが不可能となりました。

いろいろな噂が各方面から流れてきました。
とはいえ選手は何もすることができない。
噂が噂を呼び、選手も何が起きているのかよくわからなくなっていました。

ただひとつ言えるのは、選手達は結果という僕達にできる限りのことをした。

そして、なんとも歯痒いオフシーズンを迎えたのでした。
次はしながわシティに変わってからの話に続くのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?