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しながわシティ
全日本選手権で輝かしい結果を手にしたもののF1リーグへの参戦ができなかった。
そんな中トルエーラ柏はしながわシティへとチーム名を変えて、心機一転して新シーズンを迎えるのでした。
そして僕自身は今季いっぱいでF1リーグにあげて、どんな好条件でも退団することを決めて、強い覚悟を持って臨んだシーズンでした。
逆境
契約面談時にゴールを強く求められました。
勝つために必要なゴール。
わかる。
でも決める選手はいる。
僕自身はまわりを活かす役回り。
決める時に決めて、ゴールに絡めばいいんじゃないかと思っていた。
新シーズンに向けて、まわりの選手をより活かすために、新しいことに取り組んでいた。
今季限りでこのチームをやめると決めていても、やることは全力でやる。
自身の成長をさらに高める。
他の選手より覚悟は強かった自信はあるし、トレーニングも厳しく取り組んでいたと思う。
そんな中練習試合をやる中で気付いたことがある。
チーム内序列が明らかに下がっている。
昨シーズンはある程度の時間を使ってもらっていた中で、新加入選手も加わったこともあり、多少は理解していた。
仙台の頃でも同じようなことは何度もあった。
それでも試合に出続けてきた。
ある日の練習後に呼ばれた。
栃木シティに期限付き移籍。
ボールロストが多い。
すぐに対外試合の映像を見返した。
ロスト数0ではないけど、もっと多いやついるけど?
ゴールも絡んでるけど?
日頃の練習緩んでるけど、俺を弾いていいの?
いつもベクトルは自分に向けてるつもりだけど、こればっかりは外に向いた。
でも9月には期限付き移籍は終わるし、チームが負けたら、練習で良いプレーを続けてれば早く終わるかもしれない。
それなら頑張って辛抱するしかないと決意しました。
困難
栃木シティでプレーするにあたって1番難しかったのは、全員がしながわシティでのプレーを目指しているわけではないということ。
人数も多くなく、熱量にもばらつきがある。
これくらいはやってほしい。
でも、熱量を間違えたらやめてしまう可能性がある。
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長い時間出れるだろうし、尻拭いは自分がしよう。
自分にとっての挑戦と捉えることにしました。
しかしコロナウイルスにより、関東リーグが1試合消化したのみで、移籍期間内の試合が延期となりました。
F2リーグのしながわは負けたり、苦戦する試合がありつつも僕に声がかかることはありませんでした。
そしてしながわシティ内でも感染者が出てしまったこともあり、移籍期間満了日が近づく中、活動休止になってしまいました。
葛藤
感染者が出てしまったことで、いろんなことの対応に追われているのはわかってました。
ただ僕としては9月以降にしながわシティなのか、栃木シティなのか先行きが不安な日々を過ごしていました。
関東リーグがないということは試合でアピールするということが不可能になる。
現場スタッフ達の評価次第で戻れるかもしれない。
練習が再開して練習後に、満了日まで時間が少なかったこともあり、これからのことを尋ねました。
返ってきた言葉が、
まだ話せていない。
覚悟していたし仕方ない。
そのあと夜にスタッフの人と話していると、
レンタル期間の延長
と告げられた。
関東リーグでのプレー次第と話をされ、その際にもし最速で戻ったとしても11月。
その頃F2リーグはラスト5試合。
ほぼリーグも決まった状態だろうし、あのハラハラ感は得られない。
だとしたら9月以降にここにいることにメリットはない。
試合もいつあるかわからないし、モチベーションを保つのは不可能。
そして僕が行き着いた結論が
退団
というものでした。
しながわの練習には参加していたものの、退団を頭の中でよぎった後に何回か練習に参加しましたが、
あー、納得いかない
こんな扱いあるのかよ
そんなことしか頭に思いつかない。
そうしたらチームにとってはマイナス要素でしかない。
そして覚悟を持って退団する旨を伝え、了承してもらいました。
シーズン途中でやめてしまうことで、チームに迷惑をかけてしまうのも理解していたので、全選手に連絡を取らせてもらいました。
それぞれ思う部分はあったと思いますが、理解してもらうこともでき、良い仲間達とフットサルをしてたんだなってつくづく思いました。
心機一転
僕自身が新たに挑戦をするにあたり、何が1番いいのか考えました。
その中でどこでプレーしてみたいのか。
Fリーグのクラブでプレーしたいと思っていましたが、現実的には難しい話。
そんな時にヴォスクオーレ仙台でチームメイトだったヒロキ(伊藤広樹)くんに連絡をして退団することを伝えると、FC NAKAIでもう一度一緒にやろうと誘ってくれました。
次回はみなさんお待ちかねのFC NAKAIの話。
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