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#198 支え合い(辻蒼史/2年)

5/26(日) 対明治大学 

私はピッチでプレーをしていたわけではない。

コーチやアナリストとして分析を行い、戦術を授けた訳でもない。

トレーナーとして選手のサポートをしている訳でも、応援すらもしていなかった。



それなのに私は勝った瞬間、自分が勝たせたと本気でそう思った。

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みなさん。はじめまして。

筑波大学蹴球部2年の辻蒼史です。

前々から話をいただいていたのですが、なかなか踏み切れずにいましたが、書くなら今だと直感的に思い書くことにしました。

いまの率直な私の頭の中と想いを拙い文章ながら書かせていただきます。

最後まで読んでいただけると幸いです。

帯同しているTOPチームの人や同期でさえも私が何をしているのか知っている人は少ない。


具体的にこれという名前のものはない。


いろいろな人から来る蹴球部の問題を解決する

何かの書類を作成する

TOPの主審をする

スポンサーや外部の人と連絡をとる

などなど出すとキリがない部分は多い。


これが私の仕事。


今年は副務をやらせていただく中で責任が増すにつれて、その重圧が肩にのしかかるようになった。


完璧にこなさなければならないというプレッシャー、

そして周囲からの評価への不安が頭を離れない日々が続いた。


そんなことばかり考えていたある日、1ヶ月前に自分はここにいるべきではないという思いが強くなった。


他人がスムーズに仕事をこなす姿を見て、なぜ自分にはできないのだろうと悩み、自分が一人だと感じていた。


どうしようもない私に同期は励ましの言葉をかけてくれた。


先輩も私のことを気にかけてくれた。アドバイスをくれる先輩もいた。


初対面にもかかわらず親身に話を聞いてくれる人もいた。


気づけば、私は支える側だと思っていたが、実は支えられていたのは自分だった。


この経験から皆さんに伝えたいことは二つだ。


一つ目は、あなたは多くの人に支えられているということ。

私もそうだったように、周囲の支えがあるからこそ前に進める。

そして、目標や何かに向かってがんばることができる。


二つ目は、視点を少し変えるだけで、自分自身が変われるということ。

ネガティブに思えていたことも、視点を変えることでポジティブに捉えることができる。

私は少し捉え方を考えただけ、見る目は大きく変化した。意識で変えることのできる部分は多い。


いまは本気で自分が部を支えていると思っているし、行動が勝利に関わっているとも思っている。

それは本当に小さなことでも同じだと思う。

みんながそれぞれ違う場所で動いて、それが合わさって筑波大学蹴球部を形成している。


そう思えたからこそ明治大学の試合後本気で勝たせたと錯覚するほど、感じれた部分はあるだろう。


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この経験を通じて、周りの人に本当に感謝している。

ここまでの感謝の気持ちと、皆さんへの熱い思いを伝えたくて、この文章を書きました。

今度は少しでも自分が支えることができるように、


筑波大学蹴球部

障害科学類2年

辻蒼史

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