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#192 念願だった筑波大学蹴球部への入部が叶ったが。(米澤帆功斗/4年)

私は中学生の時から憧れていた筑波大学蹴球部に入部した。ただ、思い描いていたような選手生活を送ることができなかったと振り返る。


私の思いや後悔を、これから入部してくる方々に感じてほしくないと思い、執筆いたします。



初めまして。

日頃より筑波大学蹴球部へのご声援ありがとうございます。
そして、毎度ブログを見てくださり、ありがとうございます。


拙い文章ですが、ご覧いただければ、幸いです。



まず簡単に自己紹介から。


私は、筑波大学社会・国際学群社会学類、そして蹴球部に所属している米澤 帆功斗(よねざわ ほくと)と申します。
長野県上田高等学校を卒業したのちに、浪人期間を経て、東京理科大学に進学しました。しかし、中学生の時から志望していた筑波大学合格を諦めきれず、仮面浪人をし、筑波大学に入学するという大学界で見ても異例の経歴を持つ人間です。

(2022年度卒業の三科先輩も同様なので、ぜひブログを拝見していただければと思います。)#153 人生をかけた2年間の闘い(三科安晃/4年)



本題の前に、少し自分の筑波大学合格までの経緯を。


私は中学生の時から、なぜか、国公立大学でサッカーが強いのは筑波大学しかないと信じきっており、入部したいと考えていた。そして、今でも忘れない「2017年天皇杯」。当時、私は高校3年生であり、高校サッカー選手権長野県予選を控えていた。食卓を囲むテレビで、筑波大学蹴球部が天皇杯で次々とJリーグのチームを破っていくのを目の当たりにした。私は、確固たる決心がついた。「絶対に筑波大学に入ると。」


ただ、現役生の時での私の学力では到底入ることができなかったので、浪人という選択は必然だった。浪人中、成績が伸びずとも、筑波大学に入ることを目標に、毎日勉強に励んでいた。その結果、センター試験(現:共通テスト)直後の判定では、B判定が出て、ほぼ受かったと思った。
これが、罠で自分の気の緩みとなってしまい、結果筑波大学(理工学群社会学類)に不合格となった。


東京理科大学に進学するも、入学当初の授業の容易さに疑問を抱き始め、筑波大学を再度志すかどうか揺らいでいた。そこで、家族を始め、高校3年生時の担任・予備校の先生に相談をした。2020年度でセンター試験が終わることもあり、これで落ちたら諦めがつく(編入試験制度を考えていたが。)と思い、大学1年生時の夏に本格的に受験勉強を始めた。
ただ、東京理科大学は単位を取ることが難しい科目も数科目あり、両立は難易度が高かった。それでも、筑波大学に合格する決意を持ち続け、毎日東京理科大学の図書館に篭り、勉強を続けた。
(ちなみに、私は一人暮らしで、予備校に通っていなかった。)


そして、センター試験の1週間前に成人式に参加し、センター試験を迎えた。
浪人1年目よりも圧倒的に勉強時間が少なかったこともあり、センター試験では前年度よりも2%ほど、下がってしまい、判定はC判定となってしまった。ただ、大学に在籍しているというアドバンテージを持っていたので、そのまま出願することに決めた。


センター試験終了後も、受験勉強に励んだ。過去問を15年ほど解き、二次試験に備えた。
そして、二次試験では数学の完全解答もあり、見事合格することができた。


そして、今に至る。



前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。


さて、本題です。



私は筑波大学蹴球部で思い描いていたような生活を送ることができなかったと振り返る。


もちろん、3年生時にはインディペンデンスリーグ(2軍以下所属のリーグ)2部で、ブロック準優勝になり、1部昇格プレーオフに参戦した経験や、4年生時にはインディペンデンスリーグ2部で優勝争いを繰り広げることができた経験をした。

本年度は、大学4年生24歳にも関わらず、今までのサッカー人生の中で、一番成長することができたシーズンだった。何よりプレーするのが楽しかったし、上手くなったと実感することができ、「もっと大学生活が続けばな。」と思ったりもした。




ただ、思い描いていた蹴球部生活ではなかった。私の体感ではあるが、どの人も入部時に口を揃えて「トップで活躍する」と言う。私もその一人だった。ただ、フレッシュマン期間に自分の実力を思い知らされ、いつの日か口にすることが恥ずかしくなり、明確に自分の目標を他人に言うことはなくなった。


なぜ、こうなってしまったのか。理由は単純である。
「筑波大学蹴球部に入ること」が目標だったからである。この組織は、ピッチ内外で素晴らしい活動をしている者ばかりだ。私は、入部時からプレーするという側面しか興味が湧かなかった。そして、そのプレーすることに対しても、明確な目標や熱意がなかったと振り返る。



話は変わるが、私は高校3年生時に、担任から「入ってからがスタートだ。」という言葉を聞いていたが、当時は「入らないと何も始まらない。」と思っていた。

もちろん、入らないと何も始まらないし、そこでの生活を始めることはできない。ただ、入ったことを想定して、確固たる目標を決めることは入ることと同じくらい重要だと筑波大学蹴球部での4年間で実感した。



何度も言うが、私は「筑波大学蹴球部に入ること」のみを目標にしていて、入ってからのことを何も考えていなかったと痛感する。当時は考えていたつもりでも、4年間を通して、成長した私からすれば、何も考えていなかったと同様だと実感している。



この経験を経て、私はこれからの人生で同じような思いをするべきではないと感じた。

そして、その思いをこれから入部する方々にも、してほしくないと感じ、伝えるべきだと思ったため、執筆するに至った。


私はこの筑波大学蹴球部での貴重な経験を経て、今後の社会人生活では、そう思うことがないよう、明確な目標を持ち、私は私だけの人生を歩み続ける。




私の伝えたいことは以上になりますが、最後に以下3点を記させていただきます。

1 記事の要約(文章が長くなってしまったため)

・目標の大学を追い続けるべきだ。
・目標を明確化し、大学入試を突破せよ。
・後悔する前に行動に移せ。



2 筑波大学蹴球部に憧れをいただいている方々・入部しようとしている方々へ

ぜひ私の経験を反面教師にしてほしい。
「入ってから何をしたいか、どう貢献したいか、そして、何を残したいか。」
明確に言語化し、ブラッシュアップし、アウトプット(他者に言い続けること)し続けることで、入ってからの人物像を思い描くことができると思う。
勉強し合格することはもちろんであるが、「何をするために」入るのかを言語化すべきだと実感した。



3 両親への感謝

最後にこの場を借りて、両親にご挨拶をさせていただきます。



一人暮らしをして、両親の偉大さをさらに感じております。東京理科大学在学中に、筑波大学合格を目指すことに同意してくれて本当にありがとうございます。東京理科大学でも様々な経験ができたと思いますが、憧れの大学に入学し、蹴球部で挫折を味わったことで、これからの人生一回りも二回りも成長できると思います。両親の応援や支援があったからこそ、合格できました。本当に心の底から感謝しています。ありがとうございました。そして、今度は恩返しをして参ります。今後ともよろしくお願いいたします。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
このノートには他の部員の素晴らしい文章が綴ってありますので、ぜひ読んでください。

そして、これからも筑波大学蹴球部へのご声援よろしくお願いいたします。

筑波大学蹴球部

社会・国際学群社会学類4年

米澤帆功斗

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