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小論考宿輪ゼミ5/大統領選の年には株価上昇?

 
経済、特に、市場・相場関係には「アノマリー」(Anomaly)と呼ばれる「経験則」が存在しています。その一つが「大統領選の年には株価が上がる」というものがあります。確かに、今年の米国株は、最近勢いが落ちたものの、高めに推移しています。今回は、そのアノマリーについて考えてみましょう。
 
大統領選では、「経済政策」もその論点となります。そのため、今後の経済政策案が公表され、選挙によって、その経済政策が導入されることになります。すなわち、経済政策が「明確化」されることになります。
 
大統領候補者が発表する「経済政策案」は、当然のことながら、経済・景気を刺激し「良くしよう」するものです。そのためそもそも大統領選挙で出てくる経済政策のために経済・景気は良くなる可能性が高いのです。
 
株価と景気の関係は、約半年のタイムラグ(Time-Lag:時差があります。その時差は約半年という関係にあると考えています。筆者は株価の変動を景気の予想に使用しています。
 
それは、例えば、企業の経営陣が、良いアイディアを思い付き、決定し、企業で準備を開始します。製品化し、販売して、経済・景気に影響を与えるまで、どうしても「半年」は掛かると考えられるからです。
 
しかし、「大統領選の年には株価が上がる」というアノマリーには、もっと重要な理由があります。それは
 
 
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