全裸監督の何が受けてるのか問題
他人が陶酔してる姿って、傍目にすごく滑稽なんですよ。
全裸監督がなんであんなに受けるかっていうのも、登場人物がみんな滑ってるのに陶酔してるからだと思うます。
例えば、AVの撮影でバスを爆破しても、大爆笑バカAVにしかならんのに、当人たちは大真面目にエロ表現の革命だと思ってやっていて…陶酔しっぱなしの村西監督がズレてるから、そのギャップが笑えてしまうんですよ。
そういう笑いがなかったら、単なるAV業界の悲惨な歴史物語にしかならないでしょ。
だけど、そんなズレた努力が原因となって業界全体が歪んで行くので、その矛盾がちゃんと伝わって来るんだよね。
色んな落差の演出があるからこそ、テーマが重々しく心に響くドラマに仕上がってるのだわ。
ほら、現実はここまで狭苦しくなってしまったんだよ、引き際を見極められない人は死に体なんだよ、味方なんていないんだよ、誰も助かっちゃいないんだよ、というメッセージがオレの心にはちゃんと届きました。
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【蛇足ながら】
しかも、爆薬担当者に麿赤兒を配役してて、そんなチョイ役にどうしてそこまでの豪華キャストを使うのか不明な処まで、やっぱり笑えて仕方ないw
意図を深読みしたら、幾らでも想像を広げられるじゃねーかw
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アテクシは一介のサブカルクソ野郎で結構で御座いますよ。