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美容業界誌編集の手元に結局残った…たった2つの“高級美容家電“【使用感や予算に応じた選び方など】

私、本業は美容業界誌編集です。美容業界誌ってのは、書店などで皆さんが手に取られるメイキャップやスキンケアなどを扱ったビューティ誌ではなく、美容師さんや美容室経営者の方が読む専門誌(業界誌)になります。カットやカラー、パーマやシャンプーなどの技術、毛髪科学、接遇から、集客、財務、労務まで何でもこなす美容師さんの“専門性“をサポートするお手伝いをしている、まさに“広く深い美容室オタク“と言ったところでしょうか。

で、美容業界誌編集としては髪書房という、定年間際の4人のおじいちゃんが「もう一花咲かせようぜ!」とか言って始めたファンキーな会社に所属しています。漫画みたいな本当の話。誰か漫画化してくれませんか?「おじいベンチャーがゆく!」みたいな。本人たちが嫌がって頓挫しそうだけど。

ここは修行元で、美容業界人としても編集としても、全てを叩き込んでもらいました。社員として採用してもらい8年勤めていましたが、会社の好意により2021年1月より契約変更し、所属の上で外のお仕事も受けさせていただく「半分野生の美容業界編集」に。最近観た舞台でいうところの和臣(『SIN』より)みたいなもんです(?)

野生になったからには、会社にいる間にできないような美容業界の盛り上げ方もできたらいいな〜と漠然と思っていたところ……。結構立て続けに、リア友やTwitter上のフォロワーさんなどに美容家電の質問をもらいまして。

「確かに、毛髪科学の知識があれば美容家電って迷わず選べるけど、美容家電って高いし買うの勇気いるよな……」

と思い立ち、せっかくなので自分が使っているものを紹介したいと思った次第。

個人的には、高級美容家電って、高級化粧品より優先順位の高いものだと思っています。もちろん高級化粧品を否定するものではない。例えば年収400万円だとして、高級美容家電と高級化粧品どっちを買うべき?と言われたら、確実に美容家電だよというだけの話です。

Introduction 私が高級美容家電を受け入れるまで

高級美容家電ブームは、多分私が美容業界に入った頃くらい……2014年くらいからかなと思います。美顔器とか、シャワーヘッドとか、美容室で“剤(シャンコン、スタイリング剤など)“以外を売るようになった頃ですけど、起爆剤になったのはヘアビューロンさん、油を注いだのがダイソンさんかなというイメージです。そこから、電機メーカー各社が次々に2〜3万円台のドライヤーやヘアアイロンを発売するようになったイメージ。これは個人的にいつも何に関しても思っているんですが、パイオニアとアーリーアダプターはやっぱり尊敬します。だから、ヘアビューロンとダイソンはすごいよね。

ちなみにその頃私は、19歳の時(2006年)にイズミヤ北野白梅町店で買った4,000円のドライヤーを使ってましたので「ドライヤーに3万円⁉︎」とアゴが外れたものです。

ですが、各社の開発競争でどんどん良いものが生まれていくんですね。それが、マーケットの「ドライヤーに3万円⁉︎」を「ドライヤーって3万円だよね」に変えていく。これ、痺れます。さらには、一般的に知名度が“無“と言って良いようなメーカーのものに逸品が隠れていることです。それはみなさん、アメトーーク!の家電芸人とかでよく知っているはずで。

だから、私は今回紹介する2品に出会った時は結構衝撃でした。

私は物持ちが良い方で、冷蔵庫なんかまだ「National」と書いてあるわけですが(怖い)、美容液やクリームは使えばなくなっていくわけですけど、家電って本気出せば10年以上使えるわけで。実際、先述の「イズミヤ4,000円」は2020年に買い換えるまで14年使ってましたし。

これが、高級化粧品より先に高級美容家電を薦める理由です。後で実数提示で減価償却できる期間も明らかにしていきますね。

で、前段が長くなって申し訳ないけど、2015年くらいにいろんな高級美容家電を、取材先の美容室さんやメーカーさんのデモストなどによって使わせてもらいました。が、その環境にあって「これがないと生きていけない!」と思った商品に出会ったのは2020年です。それがまず1品目。その次が、書籍制作の取材に際して見たプロフェッショナル向けの器具を見て「これを家でできる家電が欲しいな」と思っていたら「あった!」というのが2品目

1つずつ紹介していきますね。

ショートカットなら1分で乾く&もう一生オーバードライしない! P-UP CREA hair dryer(フロンテさん)

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これです。

長く私のTwitterをフォローしてくださってる人は「またこれか!」と思われたかもしれない。ああそうさ、またこれです。

本業のメディアのタイアップ取材(案件ですね)で出会いました。

白状すると、このブツそのものはタイアップ取材にあたってクライアント・フロンテさまからいただいたものです。実際、ここまでの高額商品の限らず、シャントリ、剤などいただくことはよくある仕事です。

が、私は極端な物減らしたいおばさんなので、とても良い商品だけれども自分が「間に合っている用途」……たとえば肌の乾燥とかシミしわ対策・美白用品、姿勢矯正器具、髪の拡がり抑制みたいなものに関しては、社内で欲しい人に譲るようにしているんです。

が、これだけは、取材先で社長自ら髪に当てていただいて(美人なんだまた社長が)、「あ、ほかの人に譲るもんかw」ってなりました。で、一応弁解するわけじゃないけど、その後使ってみてあまりに良すぎて、自分で定価で買って人にあげました(笑)。というくらい、全人類、特例なくおすすめできる最愛ドライヤーです。私がM澤氏なら、宇宙旅行よりこのドライヤー配ります。

なぜ「当てた瞬間」決断したのか、その辺は「風温」「風圧」「速乾性のメカニズム」にあります。

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(私の髪を楽しそうに乾かす吉田社長と美人に弱いデレデレの俺。可愛い。スクショですまん。どうしても見てもらいたかった、可愛いので。スクショはPRですが、当noteはPRじゃないよ)

❶風温

もうね、女子的お風呂上がりのドライヤーで一番のストレスは「乾かしても汗が止まらない」じゃないですか。ですよね、あ、今1億いいねをいただきました〜ありがとうございます〜

このP-UP クレア ヘアドライヤーは、吹き出し口での温度は80℃、髪や頭皮に当たる時点では70℃まで下がっているんです。常に。

最近、プライベートな旅行の宿泊先で、他社様の高級ドライヤー(メーカー小売価格ほぼ同額)を使う機会があったんですが、あまりの温度差に「あっつ!🔥」って声出た。そのくらい違います。調べたところ、その機器は吹き出し120℃以上。周りの温度を検知して下がる機能がついています!とのことだったんだけど「室温30℃の時は60℃に下がる…」みたいな仕様で……。いや30℃もある部屋やったらもう髪長い女子は髪乾かさんと寝てまいますからァ!と心の川西さんがキレ散らかしていた。

これ、各社色々言い分はあるでしょうし、この“他社さん“も温度が高くてもツヤ仕上げが叶う理由を書いておられたけど、自宅での素人によるヘアケア工程にとって一番の問題はオーバードライです。なぜなら、髪は頭蓋骨という立体の上に10万本が織り重なる立体構造なので……。ツヤ仕上げがどうこう書いてらっしゃったそのサイトも、髪の全体像はお見せくださっていませんでした。髪を乾かすのに大切なのは全頭がムラなく、乾きすぎ、乾き残しもなく乾くこと1択です。

細かくいうと、たくさんの髪が重なるぼんのくぼより下、襟足あたりが完全に乾ききる時、100℃以上の温風を当て続けていると確実に表面と毛先はオーバードライします。「サロン帰りのヘア」がツルツル仕上げなのは、実は美容師さんがこのオーバードライをしないように髪の重なりを見極めながら適切に乾かしてくれているからなんだぜ……というのもついでに覚えて帰ってくれよな。

で、それをケアする保湿やツヤ仕上げなどの機能が搭載されているというのは、15年もののイズミヤ4,000円のドライヤーに比べたらもちろん素晴らしいし、絶対に必要な機能なんだけど、傷めてケアする機能に2.5万円払うなら、最初から傷みづらい温度設定で乾かせる機能のドライヤーに2.5万円払いたいじゃないですか。

風温の低さはマジで保証します。暑がりだからドライヤー嫌い!傷んでも良いから暑いくらいなら寝てやるんだ!(拳を掲げて)という人は、絶対おすすめ。個人的には、湯温日本一の別府温泉のドライヤー、全部これにしろよと思うくらい、ものが違います。

タイアップ取材時の先方のダメ押しの売り文句は「トリマーさん(ペットサロン)にも買ってもらってます」でした。ワンニャンに当てれる低音設計、これすごない?

❷風圧

❶が一番の推しなのでここからは駆け足で。結局、❶が叶う理由は2つしかないんです。1つが風圧。モーターの威力です。あとは、それ以外の要素をどうメーカー各社が努力して品質向上なさるかということ。

モーターの威力を使って支持を集めている好例にダイソンさんがありますね。ドライヤーにおいて本来風圧は正義です。ドライヤーの風圧問題、遠征でいろんなところに泊まる女性のオタクなら絶対わかってくれるよね⁉︎

このP-UP クレア ヘアドライヤーも、低い温度で速乾を叶える以上、風圧が超一級。先述の某宿泊先の高級ドライヤーと比べて、風速そのものは変わらない印象がしたんですが、“圧“が違いました。狙ったところに最大効率・最強の圧で風が届き、髪が軽やかにしなって弾き飛ばされる感覚というか。

一応この理由を明かしておくと、メーカー(企画と技術開発)はフロンテ様なんですが、製造元は安心と信頼のTスコム様だからです。Tスコムのモーターは結局神。大好き。

これ、プロユースの標準仕様なので美容師さんは当然じゃんと思うかもしれないんですが……

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野生のドライヤーマニアならテンションが上がるやつ!

COOLが切り替えと別なんだよね……ワンタッチで冷風が出るのよ……めちゃくちゃ素敵やん…… TURBOでCOOLが出るんですよ……めっちゃテスコムなんです………

ほんで、ダメ押しの電力1000W。先のイズミヤは1200Wやと記事に書いてますし、比較してる某社は1300Wと書いてました。元々業務用にあるまじき省エネドライヤーです。

❸なぜ70℃で乾くのか

これは、同社が独自開発したP-UP波という技術で、風といっしょに水分にP-UP波を送り込むことにより、その波動で水滴をより細かく分解して弾き飛ばすことができるから、というのがざっくり説明です。

以前にこのnoteでも髪の乾かし方をレクチャーしたことがありましたけど

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ドライヤーでなぜ髪が乾くかって、「髪の根元に温風が当たることで、水分を髪表面の脂質(18-MEA)を使って水分が毛先に滑らせながら弾き飛ばす」からなんです。

なので、水滴そのものが小さくなると、弾き飛びやすいですよね。それをこのP-UP波という超音波が助けてくれるので、低温でも十分に乾きやすく、テスコム製のパワフルなモーターが軽くなった水滴を弾き飛ばしてくれるというメカニズムになります。なんなら空気中の水分も高分子化して髪に送り込んでくれるんだって。そりゃオーバードライしないはずだ。

だから、頭皮に当てるときは…とか髪を乾かすときは…毛先は…とかで仕様が分かれてるのは、それなりにエビデンスもあるのでしょうが、プロのドライ技術を見続けてきた身すると「根元も毛先もとりあえず低温でできるだけ早く水滴吹き飛ばせればそれが一番良くないですか?」と思ってしまう。つーか毛先に温風当てんな。

反面、もしかしたら一般のロングor多毛の方が使う際、乾かし方が手慣れていないと「温度が低くて乾きづらい〜😔」と思うかもしれません。その場合は、上記リンク見て、下向いて根元からガッサガッサ乾かしてください。これは別に美容師免許持ってなくてもできるし、アイロンが器用に使えない😡美容師は不器用な客の気持ちも考えずえらそうに😡みたいな方たまにおられますが、そんな方にもマジでできます! フォロワー様の声で実証済み。下向いてガサガサするだけです。絵まで描いてますんでぜひに!

実際に、先述の弊社記事でタイムトライアルをしたんですよ。その結果がこちら。

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胸下のロングヘアが5分で乾き、オーバードライしない髪への優しさ。

私、その後今年5月にヘアドネーションをするために髪を伸ばしてたんですけど、最後の半年これがなかったら、いい状態で伸ばせてなかっただろうなって改めて思います。

ドネーションしてショートの今、1分で乾きます。私はハリガネストレートの直毛なので、多毛クセ毛さんだともっとかかるかもだけど、逆にそういう人ほど毎日の「髪乾かさなきゃ…」のストレスがめちゃくちゃ減ると思います。

変な小細工なく、「風温低い」「風圧良い」「めっちゃ乾く」だけのシンプルな高機能ドライヤーなので、特性を鑑みず万民に自信を持ってオススメしたい高級家電です。サロン価が大体2.5万円くらいかな。楽天とかにも出てます。

(ちなみに比較対象した“他社様“のも、おおよそ2.3〜2.5万円で売られていました)

1つデメリット たためない…!

元々おそらく美容室で使用するプロユース想定なので、美容室でよく見るL字型のドライヤーなんです。なので、収納に困るかも……というのが懸念材料ですかね。

私はこのように収納してます。

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そもそも洗面台に収納がないので引っ掛けやすいと言うのもありそうですが。収納スペースは少し必要で嵩張るし、持ち運びができないというのはデメリットかもしれません。

自分でトレーニングできない筋肉を鍛える! mysé スカルプリフト(ヤーマンさん)

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これは、先述の通り、自分で探して購入したものになります。

そのきっかけになったのが、この書籍↓

この中で、ヘッドスパの手技を一から取材した経緯がありました。それも自社メディア用にリライトしたことがあります。

その書籍制作の中で、エステ&スパの考え方を学びました。

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わたし、このフローの中で「自分でできないこと」は【顔の筋トレ】だな?と気づきまして…🤔

それぞれ、もちろん専用器具や剤を使ってより効果を高めることができますが、細胞活性化、血流改善は【温めること】【日々の適切な洗浄】でできるわけで。つまり、毎日お風呂に浸かって温まった上で体や顔を洗うことです。もちろんエステや美容室などでのスペシャルケアは特別だし、落ち切っていない汚れを落としたり、眠っている部分を呼び起こしたりできますが、サロンに月1回行っても、残りの350日は自分でケアするわけで。それを全部器具頼りにしちゃうととんでもないお金がかかりそうだけど、お風呂は元々ほぼ毎日入るんだしコストはガス代と水道代だけじゃない?という話なんですよ。

で、日常生活や自分の力でどうにもでできないのは「筋肉へのアプローチ」、つまりEMS(低周波)で顔の筋肉をほぐすことだと思ったのです。てでほぐす方法や顔ヨガみたいなものも素晴らしいけど、皮膚引っ張っちゃうじゃないですか。それはそれでトライしつつ、EMS美顔器が欲しいな〜!と思って探し始めました。それも、マスクの記事↑書いたくらいからかな。最近の話です。

そうすると、その頃偶然に宝塚OGの間でもEMS系の美顔器がはやり始めまして。おうちケア需要とかで力を入れたメーカーにもらったりしたのかな?という穿った見方もあるし、あとはしつこいですけど、マスク崩れの危惧ですよね。個人的にもここが気になったのは一因です。

❶ 20万円と3万円⁉︎ 色々ある中で3万円のmyséを選んだ理由

これは、探し始めた時期にかなり値幅が激しかったので、最悪本当に自分が必要と思うものであれば分割払いでも良いから金に糸目はつけず買ってみようと思っていました。

が、最終的に購入したmysé スカルプリフトは3万3,000円という類似商品の中では低価格な部類です。

これを選んだ理由としては、個人的にほしかった機能が「EMS刺激が毎日手軽に20分程度できれば良い」というだけに特化していたことが大きいです。さらに、先述の書籍ではヘッドスパとスキンエステを同時施術することで効果を増しているという事例があったので、お風呂に浸かって温まった状態で同時に使用したいとも考えていました。

色々な高級機器を色々拝見し体験させてもらって、その他の高級機器のメリットは「私にはいらないな」というもので、当機器のデメリットは「自分の使用スタイルにとってデメリットにならない」と感じました。

温め&血流改善はお風呂に毎日入ればいいし、肌の引き締め効果だったりは年齢や肌の状態的に間に合っているし、潤い補給は外からするものじゃなくて食生活や睡眠・これまでの生きてきた積み重ねだし、充電した上での稼働時間が短いというデメリットに関しては「エステだって20分も照射しないんだから十分だわ」ということで、こちらの最も安価なヤーマンさんのプロパー商品を購入したような流れになります。

類似の20万クラスのもの、ヤーマン製でも10万円に届くものも出ていますが、あれは基本的にプロユースでヘッドスパなどでスペシャルケア用のサロンメニューに取り込んでいくものになると思うので、経済的に余裕がありまくる人にはもちろんより良いものがオススメですが、個人年収400〜600万円くらいの人には私と同じmysé スカルプリフトが身の丈にあってると思います。

というか、mysé スカルプリフトで十分効果が出るような、毎日ゆっくりお風呂に浸かってゆっくりできて、お風呂から上がったら新鮮な水を飲み干し、髪を乾かし髪・肌・体のケアをしてストレッチしてあったかくして寝る……という憲法に則った基本的な生活をつかむところから始めましょう。なんかね、多分、高級家電よりそこなんよ。おそらく。10万とか20万かか美容器具を買う人は、そこができてるから買うと信じてます。

先述しましたが、美顔器を買うときは自分が欲しい機能を1〜2つ(できれば1つで良いと思う。本来は肌や髪のケアは生活習慣が全てですから)に絞ることをオススメします。値段はスペックと魅力と当然比例します。お金に糸目をつけないなら絞る必要はないように思えるけど、目的を見つめずに高級機器を買って、なんとなく使って、効果がよくわからないからと言って「高すぎる」というのは迷惑クレーマーと近いものを感じてしまいます。

何をどう解決したくて、どんな機能がほしいか。美顔器を買うときは値段や売り文句に踊らされず、一旦それをまず考えてください。

❷ 得たのは顔より体の変化だった

そもそもこういう記事の場合「効果」を謳ってはいけないんですけど、私の場合のmysé スカルプリフトを使い始めた体の変化を簡単に。

ずっと並行して鍼灸院に行っていたんですよ。目を使う仕事のせいで、とにかく側頭筋、首肩、背中がガチガチで……。3カ月に1回程度ですが、終わるたびに担当鍼灸師さんから「あと1時間ほしい」と言われるくらい、特に肩が岩のように固かったんです。

それが、使い始めて2カ月くらい、前回の施術から3カ月以上経っていたんですけど「今日、肩にあるはずの岩がなかったです…」と驚かれるというエピソードが。

mysé スカルプリフトを少しでも使うために湯船に入るようにしていたこともあるかもしれないし、そもそも在宅勤務になってから極力続けていた上半身ストレッチ(松浦景子ちゃんのやつです)の効果が今になって表れただけかもしれない。

が、ヘッドスパ&エステの取材経験から言って、顔や頭の筋肉は体とひとつながりなので。土地を耕すのと一緒で、体をどんなにほぐしても、どこかに滞りがあると流れは良くならないじゃないですか。顔や頭という、自分の力でほぐしたり鍛えたりすることが難しいところに機械を使って働きかけることで体へのアプローチが身を結んだのかなと、理解しています。

顔の変化が出てくるのは、逆に体のシェイプアップに伴ったりしてからなのかなと。そんな期待もしつつ、トレーニングやストレッチも並行してがんばろう!という気になっています。

あたり前ですけど、機械1つ買っただけで劇的に美人になれると思ったら大間違いです。美顔器のできることって、食事、睡眠、清潔、運動などの1つに過ぎないし、早く答えのほしい人から見ると今の私も「その顔で成果出てんの?」と思われるかもしれないけど、美顔器に限らず、食事だって運動だって本当の成果が出るのは数年後なんやと思います。別の角度から言うと、私は35年身体中のどこも乾燥に困ったことがないんですけど、乾燥ってアレルギーなど肌のご病気のない場合、物理刺激と紫外線とが巨悪で体内の水分量も大切なので、経年で乾燥し始めて慌てて何かベタベタつけたり吹きかけたりしてどうにかなるものなのかなと正直疑問に思います。

機器にできることはサポートなので。

今回紹介した商品に限らず、根本の不摂生の積み重ねや間違った目的・用途に対する購入で、期待した成果が上がらないとケチをつけることがないと良いなと願ってやみません。

その精神そのものが美しくないなと、私は思います。

まとめ 良いものって選び出すと終わりがない!優先順位を見失わないで

最後に価格の話を。今回紹介した商品は

❶P-UP CREA Hair Dryer 約2万5,000円

❷mysé スカルプリフト 約3万3,000円

です。特にドライヤーに関してはめちゃくちゃ値幅があるので、昔私が思っていたように「ドライヤーで3万円⁉︎」と思うかもしれませんが。

日割してみましょう。

今、私が使っている化粧水、1カ月880円(約200ml)なんですね。だいぶ安い方だと思います。これを1日あたりの金額にすると

880(円)/30(日)=29.333333… ≒ 29.3円/日

になります。では、ドライヤー2.5万円を同じやっすい化粧水と同じ日割の価値とした場合、何日で元が取れるでしょうか。

25,000(円)/29.3(円)=853.242321…≒ 約854日 ≒ 2.3年

これ、私がナチュラルローソンで買ってる200ml 800円の化粧水(ただこの化粧水、変なポリマーとか入っておらずスゴイ良いんでまた紹介したい)なんで減価償却2年かかりますけど、みなさんいくらの化粧水使ってます? さらに美容液、乳液、クリームなどのこと考えると、顔に塗りたくるだけにいくら使っているか

化粧品は塗るとなくなりますけど、機器は本気出せば10年使えるので! そう考えると、こっちにお金をかけた方が、塗る方の支出が抑えられるかもしれません。事実、私は化粧水(頭皮と兼用)、クリーム(体と兼用)の2種類だけに落ち着いております。

ご自分の収入とお金のかけどころのバランスってすごく大事なんだけど、一般のビューティ誌ってそこを説いてはくれません。ああ言うのはメーカーさんのカタログとほぼ同じなので……。結局消費が早い動くもの(コスメや基礎化粧品)を買ってほしいわけで、購買を促進するのがあの人たちの使命なんです。

が、読む側がそれを「騙している!」と何も考えずに鵜呑みにしておいて文句を言うのではなくて、それらの情報を原資に、ロジカルに考えて優先順位を自分で決めることが大切だと私は思います。

正攻法のロジックは【素地を作ること→それをキープすること→もっと良くすること】かなと思います。

❶素地を作る=最低限毎日すべき日常のケア
例)水分を取る、バランスの良い食事、適量の睡眠、衣類や寝具を清潔にする、運動習慣、必ずメイクを落とす、毎夜お風呂に入る、髪を乾かして寝る など
❷キープする=生理機能でカバーできない部分を保護などしてケアする
例)化粧水や乳液をつける、頭皮の保湿、体の保湿、リップクリーム、美容室や医師・整体・鍼灸などの第三者の定期的な根本ケア、より専門的な運動 など
❸もっと良くする=❶❷をもっと徹底ケアしたり、栄養補給したりする
例)エステや美容室でのスペシャルトリートメント、美容液や美容クリーム、美容医療 など

まだ日本が中流層が多いとすれば、❷までで限界、むしろ贅沢かもと思います。私の肌感だけど、❸にいけるとなると個人年収900万円以上ないと結構厳しいと思います。❸を満たすために❶の食事とか運動を削るのは本末転倒すぎますからね。

私も全然❸に手が伸びるほど裕福ではありませんから、結局「私の手元に残った」家電2つは❶をより効率良くするドライヤーと、❷の自分の力でできない顔トレの器具になったと言うわけです。だからこそ、読者の皆さんの多くにも、きっと「買ってよかった」と思ってもらえる2つになるのではないかと思いました!

だいぶ長くなってしまった。けど、これ、どこかで1つにまとめたかったのでとても満足◎

こういう器具のお陰でシャントリや基礎化粧品にかける料金とかも変わったという推移データとかもちゃんと出せればよかったんですが、またその辺りは追々……

とにかく、本当に伝えたいのは「高いもんなんだからちゃんと考えて買おうぜ!」と言うこと。人の書いたホントか嘘かわかんない口コミ読んだり数字比べてるのは考えてることにはならないです……

考えて買えば一定の成果はついてくるので! その後押しになると嬉しいです。

ご静聴ありがとうございました。

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