英会話のしくじりについて

私は英会話をかれこれ10年ほど もちろんブランクはあるが、 習い続けている。

しかし、思い通りに喋れる様になったかと言うと、全くそうではない。ようやくなんとかカタコトの英語でジェスチャーありきで、なんとかコミュニケーションが取れる様になった程度である。

大学時代からこの英会話に投資してきたわけだから、その費用はトンデモナイ額になる。もちろん1つのところにずっといた訳ではない。いろんな英会話教室に通い、辞め、また違う教室に通ったりを繰り返した。なぜそこまで英会話に固執するんだろうと自問自答する時があるが、うーん、なぜなんだろう?多分英語が喋れる人に対して、または欧米文化に憧れを抱いているからだと思う。

色々な教室を見てきた中で、これはすごい!と思った教室や、反対になんじゃそりゃ!とおもったトンデモ教室も存在する。因みにそのトンデモ教室へは、とある書店の前に立っていたきれいなお姉さん勧誘によって入った。お姉さんの甘い言葉とマスクにつられた私はその書店の近くにあった教室まで連れていかれ、言葉巧みにトンデモ教室への入会を勧められたのである。まず、お姉さんが見せてくれたのが1人の日本人が写っている写真だった。アメリカの広大な赤土の大地をバックに1人の青年が赤い愛車にもたれかかり、これでもかと言うばかりのドヤ顔を晒していた。

「これはここの教室に通ってた人で、今はアメリカに行って夢を叶えているんですよ。

お姉さんは素敵な笑顔でいった。その言葉は当時大学生で、アメリカにどうしようもなく憧れていた私の心を射止めるには十分すぎる程の力を持っていた。今となって考えてみれば、適当に拾ってきた写真にもっともらしいことを説明していただけであろうが、あの時の私にはそれを見抜く力はなかった。

要するに私はバカだったのである。

まんまと嵌められて(自業自得)その日のうちに入会を決めた私は、せっせと50万円のローンを組み、英会話を楽しむことにした。今でこそ月謝制のスクールやスカイプを使った格安レッスンがメジャーであるが、当時はまだ半年でいくら、とか、一年間でいくら、とか、それを前払いで払うスタイルがほとんどだったと思う。

授業内容は特に普通、前半に日本人講師が日本語を交えて説明し、後半に外国人講師が実践という形で授業を行う、という二段構えの方式だった。私がこの英会話教室をトンデモと呼ぶのは、私が勧誘された時点でなんと実は経営困難に陥っていたらしい。断っておくがこのスクールはピンク色のウサギさん出てくるスクールではない。そうこうしているうちに3ヶ月ほど過ぎたある日、私の兄弟がトンデモない新聞記事を見つけた。その通っていた英会話スクールが経営破綻で閉鎖されたのだ。

私は唖然とした。

うそーん!お金どうなんの!?

私はすぐさま教室に行き、確認したが扉に張り紙で新聞に書いてあった様な、こういう理由で破産しちゃいましたー\(^o^)/ということが書かれているだけだった。

うそーん!俺のお金は!?

そうだ、あの時の担当者、きれいなお姉さんに連絡しよう。電話は繋がらず、メールをした。しばらくすると返信があった。

「えー、私知らないよ?あそこもう辞めちゃったんだ。」

うそーん!金返せ!

絶対こいつ嘘をついている!当時いくらバカだった私もさすがにそう感じた。だが彼女もただの従業員、彼女を責めたところでお金が返ってくる訳でもない。まあ後ほど法的な手続きにより、払った内のいくらかは戻ってくるというお知らせがきて安心したが。

とまあ今回は失敗談を書いてみたが、別に英会話自体に否定的だという訳ではない。むしろ今も習っており、楽しんでいる。最近になりだんだん喋れる様になってきたという実感もある。これだから英会話はやめられない。

という訳で、また次の機会に、受講して良かった英会話スクールなどを紹介してみようと思う。

では。

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