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一通のメール【好感度上昇サプリあとがき#1】


はじめに


どうも、目からウロコです。

小説では無く、近況のシェアになります。

昔から我慢するのは得意で、本音を出すことは稀でした。
嫌なこと、辛いことがあっても必死に耐え忍ぶ。
それが私の生き方でした。


でも、創作活動を初めて一年半。
あまりに目まぐるしい変化で、その容量も限界を迎えました。

創作大賞での入賞、ドラマ化、ドラマの放映まで。

ジェットコースターの様な感情の動きを、
4回に分けて記していきます。
(回数やタイトルは、変わるかもしれません)

#1 一通のメール
#2 そしてドラマに
#3 残響と焦燥
#4 谷村に気付かされたこと


創作の始まり


遡ること一年半、私は必死だった。
オランダで生き方を見つめ直し、紆余曲折の末にたどり着いた創作活動。

表現したいことは決まっていた。
でも、どう表現すれば良いのか、わからなかった。


「表現 形式」でググると、夥しい数の種類が。

文章、絵、造形、映像、音楽。
大枠だけでも、幅が広過ぎる。

――楽譜読めないし、映像は人手が要るよなぁ……。

残ったのは、文章と絵。
とはいっても、本は読まないし、筆は中学以来握ってない。
ただ、子どもの頃には、ポケモンの絵をよく描いたもの。

手を出せたのは、
エッセイ、イラスト、絵本くらいだった。


創作大賞への応募


公募ガイドでコンテストを探し、ひたすら応募してみる。
もちろん全てが未経験で、やり方は我流。

――やってみなきゃ、わからない……。

その一心で、作品をがむしゃらに作る日々が続いた。

幸いなことに、当時は無職。
時間と気力だけは、余っていた。


二か月近くが過ぎた頃、気になるサイトを見つけた。

創作大賞2022募集ページ


「へぇ、映像化かー。何か書いてみよっかな……」

オールジャンルの募集だったが、小説を書いてみることにした。
エッセイにするネタは尽きていたし、絵を描く気分では無かったから。

小説の書き方はわからないが、テーマは決まっていた。


それは、今までの人生。


競争や比較に囚われていた過去は、
好感度が見える世界に姿を変えた。


一通のメール


2022年4月1日。
転職先での、オリエンテーションの真っただ中。
一通のメールが届いた。


『【note】創作大賞 “優秀作品賞”のお知らせ』


「何だ、これ……」

両耳に流れ込む、社内ツールの説明。
だが、言葉は重みを失い、意識の外を漂っている。

「エイプリルフールじゃ、無いよな……?」

私は額に皺を寄せ、未読メールにカーソルを合わせた。

(#2へと続く)


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