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【サイバーエージェント】就活で受けるのがおすすめなのはこんな人!

株式会社サイバーエージェントは、就活生からもとても人気ですよね。
23卒は431人が入社したとのことです。

ただ、人気な企業だから受けるというのは、間違った企業選びです。

そこで、2023年7月に出た決算から、株式会社サイバーエージェントに入社するべきなのか考えていきたいと思います。


2023年3Qの実績

メディア事業、広告事業は伸びたものの、ゲーム事業が大きく凹んだ影響で、全体としては減収減益になっています。

ひとつずつ見ていきましょう。

メディア事業

これまで増収を続けてきた事業ですが、直近3期の売上は横ばいです。

売上は約300億と大きいですが、まだまだ赤字を出している事業になっています。

メディア事業の中身としては、ABEMAが6,7割を占めており、ここ数年はABEMAの伸びがメディア事業の伸びとほぼ一致するので、ABEMA以外はそれほど伸びていないことが分かります。

では、そのABEMAはどうなっているかというと、上の図から月額課金や広告はそこまで増えておらず、周辺事業で伸びてきていることが分かります。

特に、月額課金に関しては、ヘビーな利用者数を増やすことが必要ですが、ABEMAのメインコンテンツは、恋愛バラエティなどの若年層向けのものや、麻雀や競輪といったニッチな層向けのものが多いので、なかなか課金者数が増えていないことが推測されます。

WAU(週間利用者数)も伸びてはいますが、すでに約2,000万人が使っているということなので、ここから伸び続けるのは難しくなってきて、より多くのユーザーがヘビーに利用するためのコンテンツが生まれないと、課金者数も広告も増えていかない可能性があります。

したがって、ヘビーな利用者が多い既存コンテンツを使って、どうにかマネタイズする方向で赤字を脱却しようとしているのでしょう。

インターネット広告事業

続いてインターネット広告事業ですが、こちらは好調です。

広告は景気の影響を受けやすいので、時期によって変動はありますが、順調に伸びていると言えそうです。

AIの分野に投資をしているので、利益率は下がっていますが、引き続きサイバーエージェントを支える事業になるでしょう。

実際に、新卒の約4割が広告事業部に配属になっています。

特に、広告事業は労働集約的なビジネスモデルになっています。
労働集約というのは、人員数に比例して事業が伸びるというものです。

したがって、サイバーエージェントに入社すると、引き続きこの広告事業に配属される可能性は高そうです。

ゲーム事業

続いてゲーム事業ですが、こちらはかなり下がってきています。

2021年2Qに大きく伸びていますが、これは「ウマ娘」というゲームが大きく跳ねたからです。

ゲームの事業というのは、ボラティリティが大きい事業と言われています。
ボラティリティというのは、簡単にいうと価値が大きく変わりやすいということです。

良いゲームができれば大きく伸びる一方で、同じゲームをずっとやり続ける人は少ないので、どんどん縮小していきます。

サイバーエージェントも「ウマ娘」以降、爆発的に跳ねる新作ゲームを作り出すことができておらず、じわじわ減収しているのです。

さらに、サイバーエージェントの利益構成を見てみましょう。

上のグラフがサイバーエージェントグループ全体の利益で、下のグラフがゲーム事業単体の利益です。

実は、ゲーム事業がサイバーエージェントの利益の大多数を占めており、ゲーム事業が凹んでいる影響で、グループ全体も大きく凹んでいることが分かります。

業績まとめ

かなり苦しいフェーズであることは間違いないでしょう。

広告事業は固いので人を一定張ることでベースの売上は維持しつつ、ABEMAとゲームでいかに人気なコンテンツを作れるかという勝負になるのではないでしょうか。

サイバーエージェントを受けるべきか

結論、広告かエンタメが絶対良いという人にはおすすめできるかなと思います。

特に、広告に関してはWeb広告を生業とする会社の中で最も大きい会社にはなるので、広告周りのスキルを身につけて将来独立するというキャリアは悪くないかなとは思います。

エンタメに関しては、クリエイティブ職の人にとっては比較的良いのでは思います。前述の通り、会社の成長には良いコンテンツが必要であり、そのためにはクリエイティブ職の人の力が必要なので、その能力さえあれば会社の中では重宝される人になれるでしょう。

あとは、データ系の人にもおすすめです。広告やメディアはかなり大規模なデータを持っているので、データ系の人材の重要性は一際高くなっているはずです。

会社選びは成長度合いと職種で選ぶべきです

会社が成長していることはマストになります。なぜなら、会社が成長していないということは、よほど利益率が高い会社でない限り、利益も増えていないということですし、そのような会社では新規事業もなかなか作れません。

新規事業が増えないということは、新しいポジションが増えないので、チャンスも少ないということです。上の人が辞めるのを待つしかなくなります。

また、入ってから何の職種になるのかも重要です。業界で会社を選ぶ人が多いですが、業界はセカンドキャリアで変えられますが、職種はなかなか変えられません。もちろん不可能ではないですが、ジョブチェンジになるので年収が下がることは避けられないでしょう。

そういう意味で、サイバーエージェントは広告系でスキルを身につけたい人、あるいはエンタメ系でクリエイティブ職、あるいはデータ系の職種で働きたい人にはおすすめといえるでしょう。

今後もこういった企業選びのコツを書いていくので、興味がある人はフォローお願いいたします。

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