"就活始めたらまず見る"就活の地図
簡単に自己紹介
初めまして、記事をご覧いただきありがとうございます。
就活のアドバイザーをしている、すんと申します。
大学生4年生の時に、NPO法人en-courageでキャリアアドバイザーをしていました。58人の方と面談し、25人以上の担当生徒の就活をサポートさせていただきました。
また就活では、戦略コンサルや外資企業に内定をいただき、新卒で外資IT企業に勤めています。
(これから内容に入っていきますが、面白かったら、いいね、フォロー、コメントお願いします。)
新卒就活の特徴
まずは、新卒の就活がいかに特殊であるかという認識を持つところから就活を始めるべきだったと思います。
これをすることで
なんで自分はこんなに頑張ってきたのにも関わらず就活で報われないのか
友人のあいつは遊んでばっかだったのに就活でうまくいっていてずるい
といった不満を抱いて萎える時間を減らして、その分のエネルギーを自分の就活を前向きにうまくいかせるために使うことができます。
新卒採用における1番大きな特徴が、【ポテンシャル採用】です。中途採用と比較したときにその特徴が炙り出されます。
したがって、中途採用の特徴をまず考えてみました。中途採用は、①スキル/経験重視であること、②空いたポジションに対して採用すること、③他の企業で働いた経験があること、という3つの特徴があります。
それと比べて、ポテンシャル採用は①将来への期待値、複数のポジションに対して補填すること、他の企業で働いたことがないこと、という3つの特徴があります。
この中でも1番わかりやすいのが、「スキルよりも伸び代」を重要視するところでしょう。
また、いくつかの人材が不足しているポジションに将来的に就くことや、就業経験がないため企業の文化を色濃く受け継いでくれるというようなことも期待されています。
つまり、企業側の視点では
将来伸びる可能性があること
いくつかのポジションをこなせる柔軟性
新しい文化を受け入れる素直さ
が最も重要視されていることがわかります。「新卒らしさ」なんてものが求められる背景もここにあります。素直でポテンシャルを感じる学生を求めているわけですね。
ここから、最初の疑問に対する答えがわかります。
Q. なぜ自分の実績は評価されないのか。
▶︎A. 企業はスキルや経験よりも成長可能性を見ているから。自分の実績をアピールするよりも複数の職種に対する興味や多様な経験をしている方が魅力的に映る。
Q. なぜ遊んでばかりの友人は自分より就活がうまくいっているのか。
▶︎A. あなたよりも就活に時間と労力を割いてきたから。コネクションを広げることも含め、早く始めたり、時間を割いているから就活がうまくいっているのだろう。企業は入社したいという熱意を行動で表す人の方が魅力的に見えている。早期に応募してくれたり、何回もイベントに参加してくれる人を覚えている。
新卒就活、選考のプロセス
前の章で、新卒就活というものが独特だということは理解いただけましたでしょうか。続いては、実際の選考内容に踏み込んでいきます。
もちろん、会社によって多種多様な選考のプロセスが組まれています。特に多くの就活生が応募する企業であるほど、複雑になることが多いです。
しかしながら、それぞれの選考の目的と内容を考えると、大まかにどの企業にも当てはまる選考プロセスを考えることができます。それは以下の通りです。
プレエントリー(マイページ作成)
エントリー(ES提出、Webテスト受験)
一次面接(面接、面談、GD、電話面接)
2次3次面接(面接、フェルミ推定、圧迫面接、インターン)
最終面接(経営陣面接、人事面接)
内定
それぞれ、明確な目的に沿って就活生を査定しています。したがって、それぞれのフェーズで就活生が見せるべきポイントも違うということです。それでは詳しく説明していきます。
まずは、【足切り基準】です。①プレエントリー、②エントリー、③一次面接、これらがこのフェーズに当たります。
面接なのに足切りなのか!という方もいると思いますが、一次面接は短い時間でやることも多いです。15分や30分の面接で人となりがわかるでしょうか。
ここの評価基準は減点方式であり、徹底して「最低限の事務処理能力があるか」「人として良いか」「最低限ESで聞かれるような内容を自信もって答えられるか」を見られています。
GD(グループディスカッション)なんかもここに入ります。なので、凄く活躍するよりも減点が少ないことの方が重要なのです。
次に、【能力基準】です。④2次3次面接、がここに当たります。もちろん、一次面接の時間が長い場合はここの基準も審査されていたりします。
選考を通じて、足切りの次は能力を見られていると考えるのが良いでしょう。
ここでは、足切りの時と違い、面接の中でESで書いた内容を深堀りされたり、時には圧迫面接のようなことも経験します。
ここの評価基準は加点方式で、「会社の文化に合う価値観を持っているか」「募集している職種に合う能力(ポテンシャル)を持っているか」「実際の職務で活躍できそうか」といったことが問われています。
複数日〜1週間のサマーインターンなんかもここに入ります。インターンのあとが最終面接ということが多いのもここで能力基準を満たしていると判断されるからなのでしょう。
最後に【意思基準】です。⑤最終面接、がここに当たります。基本的にここに来れた人は全員合格でも問題はないという段階にあります。
ここの評価基準は、「会社に入る意思があるか」「他で有力な志望企業があるか」「最後に根本的な欠陥が見つかるか」といったことが問われています。
最後のネガティブチェックといった位置付けです。もちろん、本当にこの人を会社に入れて良いものかというチェックをするので厳しくないわけではありません。しかし、それ以前の面接で能力や人となりは判断できているという前提なので、基本的にそれ以前話していた内容を変える必要はありません。
ただ、志望度の高さを表現することが重要です。最終面接でも50%の学生は落ちてしまうのだから。。。
新卒就活のスケジュール感
選考の全体像は理解できたでしょうか。ここから、就活のスケジュール感を合わせることで就活の全体像が浮き彫りになります。
まず、以下が大雑把なスケジュールです。
大学3年生の4月:サマーインターンの募集開始
大学3年生の8月:サマーインターン実施
大学3年生の11月,2月:秋冬インターンの実施、(一部)本選考の募集開始
大学3年生の3月:(全体)本選考の募集開始
大学4年生の7月:(一部)本選考の募集締め切り
大学4年生から就活を始めようと思っていた!という方もいるのではないでしょうか。実際は、大学3年生の初めから続いている大きな波であることを認識しで欲しいです。
ここで、新卒就活の特性に戻ります。ポテンシャル採用では、スキルや経験を重要視していないので、大学3年生のサマーインターンから接点がある学生は企業からしても魅力的です。
また、選考フェーズの視点から見てみても、サマーインターンの選考で足切り基準を超えている学生や能力基準を超えている学生がいます。彼らは志望度の高ささえ確定させることができれば内定を受け取れる状態にあると言えます。
つまり、どの角度から考えても、「新卒就活、早く始めるほど有利」と見えてしまいますね。
新卒就活をまとめてみた
いかがでしたでしょうか。
今回は、就活を始めたばかりの方に向けて、就活の地図と称した就活をするにあたって理解すべきことを全部まとめてみました。
まず就活は、ポテンシャル採用という独特な価値観に基づいて行われていて
将来伸びる可能性があること
いくつかのポジションをこなせる柔軟性
新しい文化を受け入れる素直さ
この3つが重要視されていることを話しました。
次に、選考プロセスでは
足切り基準
能力基準
意思基準
の3点で判断されているということを語っていきました。
したがって、スキルや経験が重視されない新卒就活の王道な勝ち筋は、
「早く始めて、できる限り早く多く選考を突破すること」
と、まとめられます。
新卒就活は、「能力によって差はできない平等な査定」であると同時に、
「行動力がなかった人には残酷な現実を突きつける」という
スタートのタイミングが自由なマラソンのようなイベントなんですね。
もちろん、新卒の就活が全てではありません。
しかし、今就活をしている人やこれから就活をするという人には、できる限り早く、多く行動してみることをおすすめします。
もし、記事の内容が面白かった!共感した!という方がいれば、
いいね、コメント(感想、こんな記事書いて欲しいなど)、フォローをお願いします。
続きの記事はこちら👇
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?