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パリでの展示を振り返って

フランス・パリへ初めて行ったのは2014年7月。
もう9年も経とうとしています。

パリへ行った経緯は、私が当時所属していた書道団体に途中入会された役員の先生(女性)が「私、今度パリで個展するのよ〜」と話されていて、それを聞いてピンときて「私も連れて行って下さいっっっっっ!!!」と無理やり頼んだ事が発端です。
いくら書道つながりとはいえ、この世界は師弟関係がまだまだ根強い世界。
弟子でも何でもない、突然会った知らない子から「私も行きますっっ!!」と言われたら、いくら何でも警戒しますよね。笑
とりあえずその個展開催までには期間があったので、その間にその先生と距離を縮めて信用してもらう作戦で当時は頑張っていました。

それで向かったフランス・パリ。
到着し、空港からホテルのあるサンジェルマン・デ・プレへバスで移動。
(途中渋滞し、その交通費用をめぐって一悶着あり)


あのバスから降りたって、街を見回した瞬間のあのワクワクの高揚感。。。

忘れられないな〜〜〜〜〜。。。

「パリーーーー〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

と、心の中で何度叫んだことか。

当時の私にとっては夢の世界でしたから。「夢の実現」と言う現象を、思い立ち→引き寄せ→実現した一つの案件として、自分の中では忘れられない思い出です。

↑アメブロにて滞在記綴ってます。(*改名前の雅号で書いてます)

同行させて頂いた先生の個展は大盛況に終わりました。
そして「いつか私も・・・♡」と私自身のまた次の夢へとなったのでした。


それから4年後・・・


とうとう自分の作品がパリに展示される事に。

パリのルーブル美術館の地下にあるショッピングモールだという認識で出品。
作品だけ行ったので、私は現地でどんな様子かを知ることは出来ませんでした。

出品に至った経緯は、インスタを見た代行業者から連絡が入ったところから。
展示費用諸々含めて40万円ほど。(50万だったかも)
一気に納められなかったので、会期まで分割して納付。
展示費用で一杯一杯だったので渡航は叶いませんでした。

いやよく出したな・・・(お金も作品も)
当時は息子2歳。まだまだ保育費がかかるなか何とか捻出した記憶が。
作品も「これっっ!」という作風や理念が曖昧だったので、ギリギリまで作れず、中途半端な作品を発送。

当時は外国に出品する事の意味や価値なんて全く考えず調べもせず。ただ「やります!!」という意気込みと育児だけで毎日が過ぎていってました。こういった代行業者も多くあり、後々「引っかかった」という認識で恨んでました(数年前まで根に持ってたけど)、こういう業者を利用して自分を世界に発信していく事は一つの手段ですが「本当にその時必要なことだったのか」とちょっと振り返り^^;

もっとゆっくりと、心に余裕を持っておチビ時代の子育てしたかった・・・(遠い目)と、参加した当時の自分の心境に悔いはあります。
でもこの心境って、別に海外展に参加しなくても「心に余裕がない」状態ならあんまり関係ないですよね。自分の心の悔いを「海外展に参加したせい」にしてんなーと今頃気づきました。笑

その翌年のロンドン出品は10万円と、パリに比べると安かったので一つ返事で出品。(そして分割納付。渡航もしてません)
なんか・・・がむしゃらだったZE。


もうね、そんなに海外展したいんだったら現地に行けるようにして参加しないとね。何とかお金出して出品しても、その会場の雰囲気や現地の方々と交流が出来てないって・・・やっぱり変だよっっっ!自分の作品のフィードバックもままなってないし、それじゃあ全然進化できないよ。。。
だから自分の感覚が「止まってる」んだよね。展示を思い返しては「金額の事」だけしか思い出せない。自分の作品部分が抜けちゃってる。

海外展へのリベンジは課題です。
そのための勉強もまだまだ必要。
せっかく生涯通して続けたい「好きなこと」をやっているんだから、とことん突き詰めて消化して昇華して表現していきたい。
それが出来たら人生悔いないかなーと。
何ならパリで個展やって、2014年の自分に見せてあげたい。
その時にはいなかった家族にも。

そんな夢の始まりである、フランス・パリでございました。


マレ地区「ヴォージュ広場」


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徳多秀香
Shuka Tokuta
Tokyo,Japan setagaya-ku
HP:https://tokutashuka-website.tumblr.com
Link:https://lit.link/shukatokuta
Mail :shukatokuta@gmail.com
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#行った国行ってみたい国


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