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孔子先生、人間はなぜ学ぶのでしょうか?

今回は、田口佳史さんの「超訳 論語 『人生巧者』はみな孔子に学ぶ」からなぜ人は学ぶのか についてまとめてみました。

ちなみに、「論語」を知ってますか?
漢文を勉強していた方なら少し聞き馴染みがあるかもしれません。

論語の詳しい説明は省略しますが、
孔子が諭した「人生の本質」に関する考えや言葉がまとめられた書物です。

気になる方は、是非調べてみてください。

「人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。」

孔子先生はおっしゃった....

人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。

意訳:世間に自分の存在や実力が知られていないからといって、怒ったりふさぎ込んだりしてはいけない。教養人とはそういうものだ。

超訳:学ぶ目的は、自分を高め、立派な人間になること。
人に自慢したり、人から褒められたりするためではない。

評価されないからといって、怨みに思うのは、学びの本筋からはずれている。

先生、なんで勉強しなきゃいけないの?


小学生くらいの子が「先生!なんで勉強しなきゃいけないの?勉強なんて役に立たないよ!」と訴えているシーンを見たことがありませんか?

確かに、小学生〜中学生くらいだと、その学びがどこで役立つか想像しにくいからこういう質問を純粋に投げかけるんでしょうね。

では、大人になってからの学びに目的はあるのでしょうか?

自分の評価のために学ぶのはやめよう

大人(ビジネスパーソン)になると、どうしても自分に使える時間が限られるため、学生の時よりもさらに目的を持った学びに時間を使うことが多くなると思います。

とはいえ、多くのビジネスパーソンは、
・会社や周囲に評価されたい....
・自分の能力を認められたい....
という目的で学び、仕事をしているのではないでしょうか。

そして、思い通りの評価が受けられず、落ち込んで、今後のキャリアに悩む方もいらっしゃるかと思います。

孔子はこの自分本位の学びを否定し、
「人は誰のためでもない、自分のために学ばなければいけない」と、
学びの本質を伝えています。

「自分のため」といっても、自分が出世したり、お金持ちになるということではなく、ただひたすら立派な人間になることを目指して自身を向上させ、その能力を世のため、人のために発揮することです。

自己中心的ではなく、利他的な考えがあっての「自分のための学び」ということです。

だれのために頑張るのか

2019年東京大学の入学式で、上野千鶴子さんから祝辞が贈られました。
その内容は、東大生たちの女性をはじめとしたマイノリティーに対する話から、東大生たちがいかに恵まれた環境で育ってきたのか、その恵まれた環境と能力を自分のためだけに使わないでというものでした。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

あなたは何のために学ぶのか?誰のために頑張るのか?

ここまで読んでいただいて、
その答えは、もうなんとなく分かっていただけたら嬉しいです。

まずはあなたの隣の人のために学んでみる

学ぶ目的は人それぞれですが、最終的には、「社会や世界全体で困っている人を手助けするため」と、考えます。

とはいえ、この目的は大きすぎて私たちにはあまり現実的ではないですね。

なので、これは私からの提案ですが、
まずは自分の近くにいる人を助けたり、喜ばせるために学んでみるのはどうでしょうか?

「あの人〇〇のことで困っていたな...。調べて教えてあげよう!」
そんな小さなことでも、回り回って自分の学びに繋がっていくようになるととても素敵だと思いませんか。

もちろん、自分に余裕がなければ、周りの人々を助けたり、喜ばせるためには学ぶということは難しいと思います。

なので、今のままでは難しいと感じる方は、私含め正しい方向へ自分が変化していく努力を惜しまないことが大事ではないでしょうか。

言葉足らずかもしれませんが、ここで締めさせていただきます。

ぜひ、ハートボタンを押して今日の運勢を占ってから帰ってください☺︎

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