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経営企画 Advent Calendar 2023(12/1)

日ごろお世話になっており、2023年は私も登壇させて頂いた株式会社Scale Cloud様のお誘いで、同社が運営する経営企画コミュニティのアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/9152)に投稿させて頂きます。
「経営企画にまつわるお話」ということで、私からは一般的に経営企画職の仕事といった際にもっとも出てるであろう『予算策定』について記載します!


【経営企画職と師走、そして予算策定】

12月は、年末なのでどの企業も忙しいと思います。
上場企業であれば3月決算の会社は第2四半期の決算発表後、12月決算であれば年度末。。
上場企業でなくても年末はtoBであれば企業が、toCであればサービス提供先が慌ただしいので一緒に慌ただしくなります。。

そんな忙しい時期で、我々”経営企画職"も当然忙しいです!
私も3月決算、5月決算、12月決算の会社に勤めたことがありますが、どの会社でも共通して12月は特に慌ただしいです。。

【期末-3ヶ月前の"攻防"】

現在勤務している会社(株式会社ABCash Technologies)は12月決算なので12月は29日まで稼働し、同日に臨時取締役会で来期と中期経営計画(3期分)の予算を臨時取締役会で決議をします。
そしてその予算策定の「攻防」は、予算策定を行う期末近くから四半期を遡った時期から始まります。

まず、期末から3ヶ月前には、来期のおおよその展望(日本経済や自社の外部環境がどうなるか等)を伝え、前期と今期の実績と予算(だいたい大きくズレている..(イラッ))を部署毎に分割した基礎資料を部門長に送ります。

この時期はまだ時間的にも余裕もあることから、だいたいどこの部門長も動いてくれてはくれません。
しかし、経営企画部門は先行して動き、翌月からお尻に火が付き、経営企画職から草案の提出を求められて慌ただしく動き出す部門長たちの壁打ち相手の準備をしておきます。

【期末-2ヶ月前の"焦燥"】

期末から2ヶ月前となると、決議日まで2ヶ月を切る状態ですので、経営企画部門はちょっと焦り始め、部門長たちにうるさいぐらい予算を催促しはじめます。
この段階で大人しく協力してくれる人、忙しいと切れる人、前任者から引き継いだばかりでよくわからないという人、無視する人。。こういう時にその人の本当の人間性が見えてきます(笑)
当月の中旬から下旬は各部署の予算を精査し、会社としての予算を作り、共通費を勘案したり、全体を鑑みて調整したりをします。

【期末-1ヶ月前の"地獄"】

期末から1ヶ月前となると、自分が策定した予算を調整された部門長たちとのクレーム対応(「俺は聞いてない!」「誰が調整したんだ!」など)や、会社として目指すべき数値と各部署の数値を合算したもののズレを調整することになります。
この「調整」とは、基本的には売上であれば"ストレッチ"(背伸び)、費用であれば"ダイエット"(そぎ落とし)です。
万人が納得できる数値は、世界平和と同じぐらい難しいので"超法規的措置"(社長などのマネジメントメンバーによるトップダウンでの「調整」)で全体感をまとめることになります。

【発生するトラブル】

予算策定の過程では、なぜか数値が合わない、Excelの行や列がズレていて集計をミスる、スプレッドシートが壊されている、連結したら超巨大企業ができあがるなどの阿鼻叫喚が繰り広げられますが予算策定を担う"経営企画職"にとってはもはや風物詩です。。

予算を決議する取締役会の少し前に数値が確定すればいいですが、最悪 前日(もっと最悪の場合は当日ということも..)まで揉めますが、それもこれも「会社の羅針盤となる予算のため!」と思えばがんばれます。

最近は良いツールもいくつか出ていますが、『予算を作るための土壌』は働く人みんなで作るもので、それをリードするのが予算立案を担当した場合の経営企画職の私たちになると思います。

【まとめ】

ただでさえ面倒な作業が多い予算策定ですが、最近は12月決算の会社が増えているので師走に予算策定の追い込みをしているご同業も多いと思います。
そんな我々に、来年も良い年となることを祈りつつ、本日から「経営企画アドベントカレンダー」スタートです!!

(関連リンク)
・経営企画 Advent Calendar 2023
 https://adventar.org/calendars/9152

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