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「経営企画職」に求められる適性

「経営企画職」の定義』(https://note.com/shujiro_ito/n/n169cf9165231)で、「どういう経験やスキルを身に付ければ経営企画になれるのか」というご意見を頂いたので補足記事です。

よく若手の経営企画職の方や学生の方から相談を受けるのは「経営企画だと業務の範囲が広いので、専門性が育たないのではないか」や「会社全体を知ってからでないと企画部門には配属されないのでもう少し経験を積んでから時期を見て改めて目指そうと思う」といったものです。

私自身も「The 器用貧乏」で専門性は磨き中ですし、もし自分の部署で採用するなら、事業経験や経営経験があり、なんらかの専門性を持っていて、自社についてまんべんなく全ての業務を熟知している方だと即戦力になりそうなので嬉しいです。(←そんな方はなかなかいません・・)

ただ、専門性があり全社視点を持ってから経営企画職へ・・となると、実際に経営企画業務に従事するのは若手の方には難しく、かなり未来にことになってしまいます。

以上を踏まえ、私は「経営企画職」に求める適性は、「積極性があること」と「数値(数値)にアレルギーがないこと」ということぐらいに絞ったほうが良いと思いますし、経営企画業務に従事しながら業務を通じて学べば十分ではないでしょうか。


経営企画職に求められる「積極性」

経営企画職の方に「積極性」を求めるのは、経営企画部門は社内外で発生するいろいろな事項に興味を持ち、どうやったらその課題やトラブルが解決するかや、どうやったら会社が伸びるかを発見することを求められるからです。

ただし、課題やトラブルについては、自分が一人で解決できなくても、がんばっていると周囲の人がサポートしてくれて解決することが多いので、まずは発見すること。
あとはそれを発信するためのビジネスコミュニケーション能力があれば十分です。

ちなみに私は声も低く、プライベートでは物静かで、あまり積極的に友人を増やすほうでもなく、コミュニケーション能力が高いほうではありません。

しかし、仕事になるとスイッチが入れ、初対面の方にも積極的に話をしかけますし、社内やメンバーには指示が正しく伝わるように明確に意思表示をするように心がけています。

これはビジネスの場では職位や立場に応じた責任と実行力が求められること、そして経営企画職には経営陣と共に経営に携わることが多いので経営陣と同等の「積極性」が求めらえるからだと思います。なお、「ビジネス積極性」は後天的に身に付けられますし、場数を踏めばある慣れますので、ある程度のレベルには必ずなれる気がします。がんばりましょう!


経営企画職は「数字(数値)にアレルギーがないこと」は必須

「数字(数値)にアレルギーがないこと」は、経営企画職の仕事に予算立案や予算実績管理、IRなど数字(数値)に関連する仕事が多いためです。

経営企画職は、経理職ほど経理の実務に詳しい必要はありませんし、公認会計士や税理士ほど会計基準や税務に詳しい必要はないですが、財務会計や税務は”経営に必要なこと”なので専門職の方たちと会話や意思疎通をするために相応の知識が求められます。
そのため細かい数字を見るのはイヤ!、分析なんて意味がない!と思っている方には相性が悪い職種かもしれません・・。

ちなみに私は社会人になったときに、「数字を扱う職種はめんどくさそうだしいやだな・・」と思っていましたが、今はそれを生業としているので不思議なものです(笑)

なお、経営企画職は管理部門寄りの業務が多いので、数字以外にも弁護士ほど法務に詳しい必要はないですが弁護士と協議できる程度の法務知識を、社労士ほど詳しくなくても大丈夫ですが労務に対する一定の知識など、業務では全般的に広い範囲のことを求められます。
これは経営企画職、特にスタートアップの経営企画職(と総務)は会社の「なんでも屋」であることが求められるからです。
その時に「やったことがありません」は許されますが、「ちょっとそれは自分の仕事ではないかもしれません・・」は禁句です。
「なんでも屋」だから社内で重宝され、求められていることを自覚しつつ、前述の『積極性』をもってなんでもやってみることが、自身の成長にも繋がるはずです。

私自身もまだまだ学ぶことが多いですが、社会人の良いところは業務を通じて学ぶことができることだと思っていますので、是非一緒にがんばっていきましょう!!

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