怪盗とインフレ
小学生の時、学校の図書館に「怪盗ルパン」シリーズが置いてありまして。大喜びで読んでおりました。
テレビではモンキーパンチ先生の「ルパン三世」も人気でした。
ふと、気になったことがあります。
「ルパン三世」がアニメになったのは1970年代の事。物価狂乱と言われたインフレの時代です。
怪盗が活躍するのは急激なインフレが起こった時なのではないかと思うのです。
インフレが起こると、銀行にお金を置いておいても価値が下がるだけです。金銀財宝、美術品で持っていた方が価値が上がります。そこで「ルパン三世」に登場するお金持ちは金銀財宝、美術品を持っていたのではないのでしょうか? 庶民がインフレで生活が苦しいのに、お金持ちは金銀財宝、美術品をため込んでニヤニヤ。だって、その方がもうかる。モノの価値はほかっておいても上がるのです。腹が立ちますね。そこで「ルパン三世」が庶民のうっぷんを晴らしてくれたのではないのでしょうか。
私は調べるすべを持ちませんが、本家「怪盗ルパン」が発表された1900年代のフランスもインフレだったのではないのでしょうか?
いろいろなものが値上げされていますね。これからインフレの時代になるのかしら? なんとか生き延びましょう。
きっと、この時代の空気を吸った天才が、新たな「怪盗」を生み出してくれます。
イラスト by ともちゃんk
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