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東京ヤクルトスワローズが143連勝するセ界 7月6日〜7月11日

先週に引き続き、今週もタイガースとの3連戦からはじまる。

けっこうな雨が降っているから、頭皮が気になるのかタイガース先発の青柳がいつも通りの投球ができない。
塩見が先頭打者ホームランでさっそく先制すると、青木山田村上オスナ吉田大成サンタナ古賀、そして田口まで9者連続ホームランという離れ業をやってのけ、初回で勝負を決定づけた。
きっと酸性雨ではなくホームランを連発されたストレスで、青柳の毛根は一気に弱まったに違いない。
先発の田口も、先週のような連打を浴びることなく、きっちり凡打の山を築いていった。
サインを盗むような集団に負けてラロッカ、もとい、られっか!

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タイガース 000000000 0
スワローズ 90000000×  9
田口8勝目!

スワローズの先発は飛翔高梨。
その高梨がさっそく初回にサンズにツーランを浴びてしまい、先制点を許してしまう。
しかし、その裏のスワローズの攻撃。
塩見のヒットと青木のフォアボールでチャンスをつくると、ここでミスタースワローズ山田哲人が、トレード移籍したばかりの中山二保から特大のスリーランですぐさま逆転に成功する。
さらに犠牲心の中村がタイムリーを放ち、自分の頭を何度も叩く。
あたかも、オレたちはサイン盗みなんてズルしなくても、頭脳で打てるんだよ!と言わんばかりに。
一挙に4点を奪い返した。
これには二保純もスワローズ打線の恐ろしさに震えたことだろう。
しかし、二保トレセンは2回から立ち直ってしまい、高梨は4回表に佐藤から再び飛翔してしまい、同点に追いつかれてしまい、5回にワンアウト2・3塁のピンチを招いて降板。
ここでマウンドに立つは、ヤクルトの星。
堂々と腕を振り切り、見事に無失点で抑えた。
この勢いに乗りたい打線だが、6回裏に天才川端慎吾が打った打球は、サンズのファインプレーに阻まれ、また7回にも満塁のチャンスをつくるも、満塁男サンタナが三振に倒れてしまう。
あと一歩のところで得点できないスワローズだが、8回裏とうとう均衡を破る。
ワンアウト2塁で、途中出場の渡邉が初球を振り抜くとレフトフェンス直撃のツーベース。
さらに山田哲人の犠牲フライで2点を勝ち越した。
最終回はもちろん守護神マクガフがマウンドへ。
しかし、先頭の原口にヒット、続く近本にもライト前に打たれる。
しかし、ここで先ほど勝ち越しタイムリーを打った渡邉が、今度は守備で見せる。
ファーストランナーをサードで刺してみせる好返球。
見事に相手のチャンスを阻んだ。
このプレーで立ち直ったマクガフがしっかり抑えて、終盤の攻防を制したスワローズが勝利した。

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タイガース 200200000 4
スワローズ 40000002×  6
清水4勝目!

この日のスワローズの先発は、スアレス兄貴。
3回までに2失点するも、6回まで投げ切った。
打線は、4回裏に青木山田村上の3連続ツーベースで同点に追いつくと、吉田大成のタイムリーで逆転。
まさに大成功である。
このまま逃げ切るかと思われた8回に、清水が梅野のタイムリーで同点とされると、続く大山にまさかのスリーランを打たれてしまい、たちまち3点のリードを許してしまう。
しかし、ここで終わらないのが、今シーズンのスワローズ。
その裏に、ミスタースワローズ山田哲人のツーランが飛び出し、たちまち1点差とすると、ランナーわひとり置いたところでオスナの打順。
「ノボルニ、マケヲツケサセタクナイカラネ」とツーランホームランで再逆転とする。
そして、イニング跨ぎとなる大下が、この日も好投して、連日となる8回クライマックスで勝利した。

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タイガース 011000040 6
スワローズ 00030004×  7
大下2勝目!

続くカードは、神宮球場でカープとの3連戦。
初戦の先発は、高橋。
初回こそ満塁のピンチをつくるも、3回まで無失点で抑えるも、4回表、鈴木誠也にホームランを打たれ、先制を許してしまう。
しかし、その裏にオスナも負けじとホームランを打ち、すぐさま同点に追いつく。
その後は、高橋と玉村の両左腕が試合をつくっていく。
試合が動いたのは、7回裏。
選球眼の鬼、吉田大成がフォアボールを奪うと、代打嶋がボールに食らいつき進塁打。
ここで、歯負いのGⅠ馬塩見が、タイムリーツーベースで勝ち越す。
しかし、悲劇はまた8回に待っていた。
左腕坂本が右打者2人を打ち取ると、左打者の小園のところで、右腕の星にスイッチ。
これが裏目に出た。
小園にヒットを打たれると、再び鈴木誠也がホームランで逆転されてしまった。
石山と近藤がいない中で、中継ぎのやりくりの難しさを痛感させられる日々となっている。
しかし、この日のクライマックスは9回裏にあった。
カープは栗林ではなく、フランスアをマウンドに送る。
ここで先頭の犠牲心中村がフォアボールを奪うと、代走の渡邉が見事に盗塁を決める。
走攻守で魅了させる渡邉。
もっと活躍の場を与えてほしい。
そして、サンタナのヒットでノーアウト1・3塁とすると、吉田大成に代わって、代打の神様であり天才の川端慎吾。
この采配がずばり大成功。
センター前に落ちるヒットで、まずは同点。
さらにワンアウト満塁で、こちらも代打の内川。
外角の落ちる球を必死に食らいつき、これまたセンター前に落とすヒットで、劇的なサヨナラ勝ち。
難しい球も外野の前にきっちり落とすヒットは、全盛期を彷彿とさせるものだった。

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カープ   000100020  3
スワローズ 000100102  4
吉田大喜2勝目!

続く第2戦。
スワローズの先発にとうとうこの男が復活した。
その名も原樹理。
いい球を投げるも、勝ちきれない。
そして、ケガをする。
全国289689610人のスワローズファンは、彼のその姿にやきもきしているに違いない。
そんな原樹理がマウンドに上がった。
2回表に若返った石原のツーベースで2点を失うも、いい球を投げていたと思う。
しかし、4回にすっぽ抜けた変化球が、相手打者の頭に当たってしまい、まさかの危険球で退場となってしまう。
ナイスピッチングを演じていたのに、ここで無念の退場。
原樹理の原樹理たる所以が垣間見えたような気がした。
その後は、急遽登板した大下が2回1/3を投げきり、味方の援護を待った。
しかし、カープの先発大道に得点どころか、7回までわずか1安打に抑え込まれてしまっている。
それどころか8回表に坂倉にホームランを打たれ、0対3と万事休す。
ところが、ここから粘るのがスワローズの強さ。
オスナのヒットなどでノーアウト満塁とすると、大道はここで降板。
バードへとスイッチすると、バード?鳥?つまり燕じゃないか!仲間じゃないか!とスワローズ打線は奮い立つ。
まずは代打の神様、天才川端慎吾がタイムリーツーベースを放ち、1点差に迫ると、続く代打内川もツーベース。
ベテラン2人が、連夜の活躍で一気に逆転に成功した。
ここ最近、8回に失点することが多かったスワローズだが、この日は逆に大量得点を奪うこととなった。
結局、この燕の子の1点を守り切ったスワローズが連夜の終盤の逆転勝利でものにした。

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カープ   020000010  3
スワローズ 00000004×  4
吉田大喜3勝目!

第3戦は、試合前の大雨により中止。

前半戦最後となるカードは、からくり、もとい東京ドームにてジャイアンツとの2連戦。
先発は未来の日本のエース奥川さん。
初回に先制点を与えてしまうも、6回3失点でしっかり先発の役目を果たした。
それよりもすごかったのは打線である。
2回表に、村神様のホームランが飛び出すと、吉田大成のプロ初となるホームラン、さらにサンタナにも久しぶりにアーチをあげる。
そして4回表、ランナーを2人置いたところで、ミスタースワローズ山田哲人のスリーランで突き放すと、5回にはオスナとサンタナのホームラン。
締めくくりは、やはりこの男、村神様。
トイレの神様に声をかけられた若き神様は、これまでの不調が嘘かのように、今日2本目となるツーランを放ってみせた。
終わってみれば、球団タイ記録となる1試合7本塁打で14得点をあげて完勝した。
空調による向かい風なんて、なんのそのである。

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スワローズ 040321040 14
ジャイアンツ100101030 6
奥川7勝目!

昨日の勢いそのままに、初回から猛攻を見せるスワローズ。
村神様の内野ゴロ間に先取点を奪うと、満塁男サンタナの走者一掃となるツーベースで4点とビッグイニングをつくる。
しかし、先発の田口も古巣相手にピリッとしない。
その裏、ノーアウト満塁のピンチを招くも、岡本ウィーラーを打ち取るも、中島にタイムリーを打たれ2点を返される。
さらに3回裏には、岡本もツーランで同点に追いつかれる。
それでも昨日から打線が好調なスワローズは、それをものともしない。
さっそく4回表にオスナがタイムリーで勝ち越すと、6回には今度はスリーラン。
ひとりでジャイアンツを突き離していく。
続く7回も青木のタイムリーとふたつの押し出しフォアボールで3点を追加して勝負あり。
9回にマウンドに上がったマクガフが得点差のあることからか、3点を失うも余裕の完勝で、前半戦最後のカードを2桁得点で連勝した。

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スワローズ 400103300  11
ジャイアンツ202000003  7
スアレス6勝目!

オリンピック開催により、試合が約1ヶ月も行われないが、この間にスワローズの選手みんながレベルアップして、143連勝を決めてもらいたい。

143連勝まで、あと60試合!

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