ROCK \POPSな話Vol.2 あの彼女はどうしているのだろうか(2022.3.1)
ERIC CLAPTON/461 OCEAN BOULEVARD(Polydor 1974)
ちょうど小学生から中学生に上がる頃、兄が所有のレコードを盗んでは聴き漁っていた。
その中で椰子の木のそばになんかすかしたおっさんが腕組みしているこの地味なジャケット。最初に聴いたときはなんかピンとこなかった。ローリング・ストーンズの方に夢中だっから、あまり気にも止めなかった。もう聴くレコードが無くなってきて(買うとなると、とにかく当時のLP盤は1枚、3,000円位したから結構、高価な買い物だった。)しょうがないなと思い、もう1回聴いてみることにした。
ストーンズよりももっとブルージーだな。でもこっちもなんかいいじゃん。
正直なんかハマってしまった。
それから月日が経ち、高校を卒業したくらいの頃、僕にも一人前に彼女ができた。彼女はROCK が好きで今思えば結構なセンスの持ち主で、レコードも沢山を持っていた。だからROCK に対しては僕よりセンスが良かった。
彼女にせがまれ良く渋谷のロック喫茶でデートした。大人ぶって煙草も吸ったりして、彼女がリクエストするレコードを、ふーんこういうのが好きなのか。ふむふむ。などと思って聴いていたら、1枚のレコードがかかった。
少し大人になった僕は、あの時代を鮮明に思い出した。
なんかEric Claptonってカッコいいじゃん!
このアルバムでは最初は月並みにI SHot The Shelifが好きだったが、毎回リクエストしているうちに、Moterless Children とか ブルースの古典、Robert Johnsonの Steady Rollin' Manとか歌う方がClaptonらしいのかな。など思ったりした。
思いっきり背伸びして注文した喉が焼けるようなバーボンロックと煙草の煙が目に染みた。
あの髪の長い彼女は今頃、どうしているのだろうか?
すっかり歳をとったClapton。オリジナル盤も良いがライブもよく行ったな。
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