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幸せに生きる方法86

希望を持つことは幸せか
 「幸せな状態にある人には、希望は必要ありません」
これは、「幸せな状態にある人は『幸せに生きる方法』を考える必要がない」という関係と似ています。
 それでは、「希望を持つことは幸せではない」ということなのでしょうか。
 「希望を持つ」ということは、苦境に立たされながら何とか前に進もうとしている状態なのでしょう。とても幸せな状態とはいえません。
 しかしながら、人にとってこの過程はとても大事だと思うのです。
 「人は失敗を通じてしか学ばない」とアドラーは述べましたが、この実体験を経て得るものは、その人にとって計り知れないものになっていくはずです。
 
 「幸福」はその状態のみならず、その過程も要素として考えるべきなのでしょう。
 希望も持てない状態にあるのは幸せではないのは確かです。
しかしながら、「希望を持ってもがきながら前に進もうとしている状態は、本当は幸せなのだ」と思うのです。

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